ウルトラマンネクサスは ご存知の通り1年・52話の放送予定が1クール短縮
される憂き目に遭った作品だが、路線変更をせず見事にEX版とEP29の2話
分を含めた39話分をまとめきったと今でも思う。
放送短縮が決まったのは憐編あたりだろうが、そうなると最終EPで3話ほど
使うので憐編はEP34ぐらいまでかと思ったりしていた。
ところが最終EPの1つ前であるEP36まで憐編だったのには驚いた。
最終EPの1つ前までが憐編だと凪&孤門編は1話のみに まとめる必要がある
のだが、内容を損なわずにまとめられるのかと危惧したのだ。
だいたい数話かけて描く内容を1話に まとめると凄く薄っぺらな感じになりかね
ないし、いかにも端折った感が強く味気なくなるケースが多いので最終EPは
じっくりやってくれと思ったのだ。
ところが実際は最終EPで凪編と孤門編を内容を全く損なわずに1話に まとめて
いたのだから驚いたし、本来なら10話近くかけてOAされるべく内容を1話に詰め
込んでいるから満腹感が凄くあったのを思い出す。
つまり最終EPのみで凪&孤門編をまとめる事ができたからこそ、憐編を心おき
なく描く事ができたのだろう。
姫矢編が重厚に描かれていたの同様、憐編も一見明るい若者達のドラマ的な
一面を持ちながら憐や瑞生らの苦悩も一緒に姫矢編のような重苦しさも極力排除
した展開だったからこそ最後の締めは大事で時間をかける必要があったと思う。
最終EPは姫矢編と憐編をしっかり描いたからこその充実した内容だったという
のが分かる。