2番打者の送りバントが減ったのは

江本氏、巨人の犠打数の少なさに…

 今年のプロ野球を見ていて思うのが2番にクリーンアップを打て
る打者を置いたチームが増えたという事で、こうなると1回から1
アウト2塁を作るという戦い方が少なくなる事を意味する。

 1アウト2塁というシチュエーションは一見‘シングルヒットで
1点入るから打者が楽な気分で打席に入られる’と以前から言われて
いたのだが、逆に言えばアウトカウントを1つ与える事からビッグ
イニングを作られる可能性が低くなるし日本では3塁への盗塁は少
なく打者に集中できるので守っている方も周囲が言うほどプレッシ
ャーはかからないのではないか。

 更に最近は以前に比べて打撃レベルが上がっているので1-0で
逃げ切るというのは至難の業になっており、1点づつコツコツ取っ
ていってもランナーをためてドカンと行かれるとひっくり返される
時代だ。

 MLBも以前は2番に首位打者争いをするような打者を入れていた
のが、最近はホームランを打てる打者を入れるようになったのも
打撃優位の時代に1点づつ取っても仕方ないという考えからだろう。

 最近はバッティングマシーンの普及や筋力トレーニングの影響
で20世紀に比べ打撃のレベルが右肩上がりなのに対して、投手の
方は頭打ち気味になっているため投手陣も分業制という形で臨んで
おり最近では7回以降になると勝ちパターンの投手が出てくるので
打ち崩すのは大変になってくる。

 そうなると狙い目は先発投手が手探りで入る立ち上がりにノーア
ウトのランナーを出しても1アウト2塁になると投手は1アウトを取
れた事で先述したように気が楽になるから、ビッグイニングという
のは望めなくなるわけで以前なら有効と思われたのが今では相手を
利してしまう可能性の方が高くなる。

 もちろん競った展開で後半に行けばバントで1アウト2塁を作るの
も当然だから送りバント自体を否定する事はできないが、少なくと
も前半からノーアウト1塁でのバントというのは相手を喜ばせる
だけで効果的ではない事を認識するべきだろう。  

 もちろんバントをしなければ併殺打のリスクもあるのだが何事も

 完璧な作戦はないわけで、併殺打になった後に‘バントをしないか
ら’的なコメントを出すOB達は今の流れに付いて行けてないという
事を証言しているようなものだと思っていい。

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