交流戦でパが優勢な理由の1つとして

パが4年連続勝ち越し=プロ野球・交流戦(時事通信) - goo ニュース

 今年のプロ野球交流戦が昨日のカープ-ファイターズ戦で全日程が終了し
今年もパ・リーグが80勝60敗4分と勝ち越して終った。


 昨年はジャイアンツがセ・リーグのチームとして初めて優勝しリーグの対戦成績
も縮まったかに思われたが、今年はホークスの優勝と共にパが大幅に勝ち越す
という成績を考慮するとパ・リーグの方がセに比べてレベルが高い事が分かる。


 巷では‘パの方がDHがあるので投手が長いイニングを投げる事ができるから
レベルが高い’というのを定説にしているが、個人的にはパの方が打順に関係
なくファーストストライクを積極的に打つというスタイルが明暗を分けているの
ではと思う。


 顕著な例として10年の日本シリーズのG3で1-1の同点で迎えた4回に
マリーンズの2番・清田育宏が2アウト満塁カウント2-0からストライクを取りに
来たボールをフルスイングして走者一掃の3ベースを放ち試合を決めたのだが、
この場面で打たれたドラゴンズのバッテリーは‘2番打者が2-0からフルスイング
するとは思わなかった’と異口同音のコメントをしたのに注目したい。


 つまりセ・リーグの野球は1・2番や下位打者は同じような場面なら追い込まれる
まで打たないのに対し、パ・リーグの野球は打順に関係なくストライクを取りに来る
ボールは積極的に打ちに行くというスタイルの違いだ。


 面白いのが昨今の高校野球は甲子園で実績を残しているチームほどパ・リーグ
同様ファーストストライクを打順に関係なくフルスイングする傾向が強い。


 これはストライクを取るのに汲々とする投手を擁したチームは甲子園にすら出場
できないし、打撃レベルの向上と夏場の連戦を考慮すると同じようなレベルの複数
投手制が定着しているから‘球数を多く投げさせ消耗させる’という戦い方では
得点は難しく打って点を取るしかない状況から生まれた戦い方だ。


 05年に大阪四天王といわれた同期生の大阪桐蔭・平田良介と履正社・T岡田は
守備力や走力からすれば平田が上なのにT岡田の方が一時は4番を打つなど成長
しているし、平田の後輩の中田翔もファイターズの4番に育っているのに対し平田
は未だにレギュラーを取れてない。


 高校時代と同じリズムで打てているT岡田や中田に対して平田が打順による
縛りを受け自らの力を発揮できてないのではないかと思うし、そこがパの若手
野手が育ちやすい理由の1つではないだろうか。


 一方 投手の方も打順によっての縛りがあれば下位打線相手には楽をできるのに
対し、パのスタイルでは息を抜けないため消耗度も全く違うから そこで鍛えられて
いるパの投手の方が よりレベルアップしていると思うのだ。

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