日本3連勝で残留決定 錦織組がストレート完勝 デ杯入れ替え戦
大阪の靭テニスセンターで開催されているデビス杯Wグループ・
プレーオフのウクライナ戦は2日目の昨日ダブルスが行われ前日の
シングルスで連勝しWグループ残留まで残り1勝としていた日本は、
錦織圭&杉田祐一ペアがアルテム・スミルノフ&セルジー・スタホ
フスキーペアに6-3・6-0・6-3のストレート勝ちして3連勝とな
りWグループ残留を決めた。
昨年のプレーオフではコロンビアに乗り込んで3勝2敗での残留
だった事を考えると3連勝での残留は意外だったし、特に日本が苦
手なダブルスでストレート勝ちするとは思わなかったから驚いた。
ただし冷静に考えると疲労を考慮して錦織圭を初日のシングルス
から外す日本の‘賭け’に勝ったわけで、負けていれば ここまで
楽な展開どころか敗退もありえたと思うし、だからこそ第1ラバー
でダニエル太郎が勝った事が流れを大きく引き寄せたのだろう。
というのも初日に錦織を外す事が発表された時点で当初の対戦
カードは第1ラバーがダニエル太郎-アルテム・スミルノフだった
のをウクライナ側がスミルノフ腹痛を理由にセルジー・スタホフ
スキーに変更という‘力技’で来た事。
とりあえず‘錦織相手なら勝てないがダニエルなら’という事に
よる当日のメンバー変更で動揺を狙ったようで、実際に第1&第2
セットともタイブレークになりながら連取すると流れに乗りスト
レート勝ち。
その流れで第2ラバーも西岡良仁も格上のイリヤ・マルチェンコ
相手に第2セットこそ5-7で落としたものの、3-1で勝って連勝し
一気に王手をかける。
こうなると流れは一気に日本となり苦手にしていたダブルスでも
錦織が杉田との見事なコンビネーションでストレート勝ちとなった。
結果的に初日に錦織を休ませダニエルと西岡で臨むギャンブルが
成功した形で一歩間違えれば‘錦織を使わないから’と糾弾される
ところだったが、若手2人に5セットマッチでの勝利という貴重な
経験を積ませる事ができるという最高の収穫を得たわけで植田実
リーダーの素晴らしさが分かる。