‘世界を驚かせる’にも2種類あって

 いよいよ明日からW杯サッカーが開幕するのだが、岡田武史監督率いる
日本代表の初戦まで あと4日である。

  岡田監督は病に倒れたイビチャ・オシム監督を引き継いで就任した時に
‘世界を驚かせたい’と抱負を語っていたが、その言葉とは裏腹にアジア
予選からの戦い方には‘?’が付き特に今年に入ってからの評判は凄く
悪い。

 実は‘驚く’という言葉にも2種類あるのだが・・・・・

 今から30年前の5月3日にボクシングで後にウエルター級からLヘビー級
まで5階級制覇したトーマス・ヒットマン・ハーンズは、最初に獲得する WBA
ウエルター級タイトルへ挑戦する前に元WBA Jミドル級王者のエディ・ガソと
前哨戦として対戦した。

 ガソは77年3月にWBAのJミドル級タイトルを獲得し輪島功一や柴田賢治
などを相手に日本や韓国で3度の防衛に成功していたが、78年8月に工藤
政志からクリンチ合戦の末敗れて4度目の防衛に失敗していた。

 1階級上の元世界王者でクリンチワークやダーティーテクニックを駆使する
ガソにハーンズは手こずるのでは?という予想もあったのだが、試合は
1RであっさりハーンズがKO勝ちの圧勝。

 面白かったのが試合後の両者のコメントが異口同音で

‘驚いた’

 ガソはハーンズのあまりの強さに驚いたのだが、ハーンズの‘驚いた’は
‘これで元世界王者か?’の方だったのだ。

 今年に入って岡田ジャパンの戦いぶりには大いに疑問符が付くし、
とてもじゃないが このままでは‘世界を驚かせる’というのもハーンズの
言った方の‘驚いた’になりかねない。

 奇しくも初戦のカメルーン戦の会場はブルームフォンテーンのフリーステイ
トスタジアム。
 15年前に行われたラグビーのW杯で無能を絵に描いたスモールブッシュに
率いられた日本代表は彼の地でウェールズ・アイルランド・ニュージーランド
相手に3戦全敗。

 特に最終戦のニュージーランド戦では大会記録の145-17で惨敗し
‘ブルームフォンテーンの惨劇’として歴史に名を刻んでいる。

 確かにスモールブッシュ・ジャパンは別の意味で世界を驚かせたのは間違
いない。

 あれから15年経つが岡田ジャパンが同じ轍を踏まない事を
祈りたいのだが・・・・

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