特撮作品に付き物なのは飛行メカなどの発進シーンを撮り貯めた
バンクフィルムや、他の作品のシーンを使用するライブフィルムが
ある。
戦車隊や戦闘機部隊の発砲シーンや怪獣が発射する光線などでの
爆破シーンは撮り直すと予算がかさむという理由で使われる。
ライブフィルムは既に大怪獣バランで54ゴジラの戦車隊などの
出動シーンが使われていたし怪獣大戦争でも地球防衛軍での自衛隊
到着シーンや、ラドンのビル街破壊シーンは空の大怪獣ラドンの天
神襲撃シーンが多々使われている。
他の作品で使われるケースが多いのは空の大怪獣ラドンや地球防衛
軍にモスラ対ゴジラで戦車がゴジラの熱線で熔解するシーンやサンダ
対ガイラのメーサー光線砲、そして怪獣総進撃での戦車隊や迎撃ミサ
イルの登場シーンなどで特に70年代に入ると これらのシーンは予算
不足のため多く使われる事になる。
特にガイガンやメガロではメーサー光線砲が登場しガイラを攻撃
するシーンが使われるのだが、ガイラがメーサー光線で追い回され
木々がなぎ倒されるシーンをガイガンやメガロにもやらせているの
だから妙に違和感があった。
またガイガンでキングギドラの光線は引力光線で爆発するのにモ
スラ対ゴジラでゴジラの熱線による戦車熔解シーンが流用されている
ので、いつの間にか熱線になっただけでなくメガロの角から発射する
光線までモスラ対ゴジラの戦車熔解シーンを流用しているので引力
光線と同じになっている。
昔はビデオやDVDが普及してなかったのでライブフィルムを使い
回しても違和感がなかったのだが、現在のようにビデオなどが普及す
ると流用がばれるわけで平成の現在では製作サイドはやりづらいの
かもしれない。
ちなみにウルトラでもシーモンス&シーゴラス編の津波や竜巻の
シーンの使いまわしなどは子供心に違和感は無かったが、ナックル
星人編で星人がウルトラマンの能力を調べるためシーゴラスとベム
スターと戦わせるシーンがモロに使いまわしだったのはガッカリ
だった。