今年の日本シリーズは

 今年の日本シリーズは昨日ジャイアンツがファイターズに 2-0で勝って
4勝2敗で02年以来7年ぶりの日本一に輝いた。 

 今年のシリーズは81年以来の顔合わせで当時は共に後楽園球場を本拠
地にしていたので同じ球場を使用した最初で最後の日本シリーズになって
いた。

 シリーズ前の予想ローテはG1がゴンザレス-武田、G2に内海-ダルビッシュ、G3はオビスポ-糸井、G4が高橋-八木、G5がゴンザレス-藤井というもの。

 ジャイアンツが4人体制なのに対し、ファイターズは5人体制でレギュラー
シーズン同様 中6日での登板なのが特徴だ。

 札幌での2連戦はG1で武田から谷のHRと坂本の2点タイムリーに李の代打
タイムリーで4-3でジャイアンツが逃げ切ると、G2は3回にファイターズが2
アウトから稲葉のHRで先制すると4番の高橋以下の4連打で3点を追加し
ダルビッシュが亀井の2ランによる2点で抑えて1勝1敗でスタートした。

 東京ドームに舞台を移してからの3連戦はG3でHRの打ち合いで3-3 から
小笠原の2点タイムリー2ベースで勝ち越し、エラー絡みで1点差になった
ものの その裏に阿部の2点タイムリーで競り勝つ。 

 G4はG2同様3回に4安打を集中して4点を挙げてペースを掴むと、着々と
追加点を挙げて8-4で逃げ切る。

 1勝1敗で迎えたG5はエラーで先制したファイターズが1-0とリードし7回まで
0に抑えていた藤井に代えて8回から継投に入ったのが裏目に出て、李の
死球からPR鈴木が盗塁すると1アウト後に牽制悪送球で3塁に進むとPH
大道のタイムリーで1-1とする。
 9回に高橋のHRで勝負あったかと思われたが、その裏に武田久から先頭
の亀井が初球を同点HRすると阿部も続いて逆転サヨナラ勝ち。

  月並みではあるが やはり明暗を分けたのがG5だろう。
 共に王手をかけたい両チームだが、スタミナに不安がある藤井が7回まで
2塁を踏ませない好投をしたので1-0でリード。

 ところが8回に2番手以下の投手陣が浮き足立ってミスを連発し1アウト
3塁から大道が打った打球は前身守備の頭を越すタイムリーになったのが
象徴的だった。

 ゴンザレスの好投でファイターズは追加点が取れなかったので1点を守りに
いったのだろうが、同点やむなしで通常の守備位置なら内野フライだった
ろう。
 それが高橋のHRで1点勝ち越されたものの、その裏に2本のHRで逆転
サヨナラ勝ちとなったが仮に8回にジャイアンツが追いついてなかったら
仮に 1-0でも逃げ切れたのではないかと思ってしまう。

 それぐらい大道のタイムリーは価値があったし、李の死球に3塁まで走って
チャンスメイクした鈴木の足などジャイアンツの強さが凝縮された8回だった。

 一部の評論家は王手をかけられているからG6はダルビッシュで行くべき
などと言っていたが、G6の武田のできはG1以上によかったので完調では
ないダルビッシュを無理して投げさせるより予定通り武田でいってよかった
と思う。

 にも拘わらず勝てなかったのはG5でジャイアンツが流れをしっかり掴んで
しまったとしか思えない。 

 とはいえ素晴らしいシリーズだった。

 惜しむなくはシリーズ開幕前にファイターズのスレッジとジャイアンツの尾花
コーチの移籍話が出たこと。
 こういう記事はゴシップ紙にとっては格好のネタだろうが、正直言って戦う
前の盛り上がりに水を差してしまうとしか思えない。

 ゴシップ新聞のモラルが問われる不愉快な記事だった。  

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