2014夏の甲子園 第11日日

日本文理と聖光学院、逆転サヨナラ=大阪桐蔭、健大高崎も8強―高校野球(時事通信) - goo ニュース

 ベスト8が決まる11日目の注目カードは第1試合の富山商-日本
文理戦。

 今大会好調の北信越勢の対戦で今年春の北信越大会決勝と同じ
カードのようだが、2試合で1失点の富山商・森田を日本文理打線が
どう攻略するか。

 第2試合は八頭の鎌谷と西垣のリレーが大阪桐蔭打線をどこまで
封じる事ができるか。

 第3試合は聖光の船迫&今泉の両投手と初戦で大勝した近江打線
という図式だろうが、近江の小川も鳴門相手の初戦を完封勝ちし
ているのでロースコアの展開か。

 第4試合は山形の佐藤&石川の2枚看板が高崎の誇る機動力にどう
対処するか。

 第1試合:富山商 5-6 日本文理

 1回に2つの四球で作った2アウト1・2塁を潰した文理だったが2回
に四球で出塁した6番がPBなどで3塁に進み9番のタイムリーで先制
すると、5回にも1番と3番のヒットで2-0と差を広げる。

 5回まで1安打の富山商は6回に2ベースで出塁した9番を内野ゴロ
と犠牲フライで1点を返すと、7回にに文理も四球で出塁した2番が
盗塁&悪送球で返り3-1として優位に進める。

 ところが8回に富山商は8番の死球をキッカケに9番のPHもヒット
で続くとバントで2・3塁から2番の3ベースで追い付き3番以下(1人
を除いて)4安打を集中し5-3と逆転。

 その裏に文理も8番がヒットで出塁し9番で併殺に倒れたものの
1番が2ベースで出塁し2番も死球で1・2塁間から3番の2ベースで
1点返したが1塁ランナーはホームでアウト。

 それでも9回に4番がヒットで出塁し1アウト後6番の2ランが出て
逆転サヨナラ勝ち。

 打線的に劣ると思われていた富山が飯塚から11安打を放ち6回
以降の猛反撃で一旦逆転したのだが、代償としてエースの森田に
PHを出したため急遽 控えの岩城を登板させる事になったものの
いかんせん力不足だった。

 惜しむなくは逆転した8回に富山が逆転してなお2アウト満塁で
7番のタイムリーで2点差を付けたものの、2塁ランナーがホームで
アウトになったのが響いたか。

 第2試合: 八頭 0-10 大阪桐蔭

 3回までランナーを出すものの得点できない桐蔭は4回に1アウト
から5番以下が3連打でチャンスを広げ、3つの四死球による押し出
しで3点を先行すると更に2アウト満塁から3番が2塁手後方に落とし
5-0とリードを広げる。

 これで楽になった桐蔭先発の田中は3回以降八頭打線を1安打に
抑える好投を見せ、打線も5回から登板した西垣からも5点を挙げ
勝負を決めた。

 全てにおいて桐蔭の自力が上回っていたし、2点目&3点目の押し
出しが桐蔭打線を勢い付かせた。

 第3試合:聖光学院 2-1 近江

 2回と5回を除いて毎回ランナーを出していた近江は6回に1番が
ヒットで出塁するとボークとバントで3塁に進み3番の犠牲フライ
で先制する。

 3回に1アウトからヒットで出塁した9番が1番の2ベースでホーム
に突入しアウトとなった聖光は6回を除いて毎回ランナーを出し、
8回など2つの四球を選びながら盗塁失敗でチャンスを潰す。

 それでも9回に3番がヒットで出塁すると4番がバントヒットで
1・2塁から1アウト2・3塁とし、6番のPHの2塁ゴロで3塁ランナーが
返って追い付くと7番がスクイズを決めサヨナラ勝ち。

 近江は4回に3番&5番のヒットで1アウト1・3塁から6番がショート
ゴロ併殺に倒れたし、先制した場面でも犠牲フライはフェンス直前
まで飛ばされていたのでこれを好捕したレフトが流れを引き戻した
という事になるのだろう。

 やはり現在の高校野球で1-0で勝つのは至難の業だ。

 第4試合:健大高崎 8-3 山形中央

 1回に四球で出塁した1番が盗塁とバントに内野ゴロで先制した
高崎に対し山形も2回に4番のHRで追い付くが、高崎は3回に四死
球とバントヒットで満塁から1アウト後3番の2ベースでランナーを
一掃すると更に5番のタイムリーで一挙に4点を挙げて突き放す。

 山形も5回に7番&8番の2ベースや1番&2番の連打で2点を返し
5-3と追い上げるが、6回以降1安打に抑えられ6回と8回の追加
点で勝負あり。

 5回に山形が2点返してなおも1アウト1・2塁で3番が併殺に倒れ
た時点で山形の神通力が消えた感じだった。


 

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コメント
 
 
 
聖光を除くと春夏いずれかで4強経験ありますね! (なにわのヒバゴン)
2014-08-22 05:22:41
第1試合。。。月見草氏のボヤキの銘‘負けに不思議な負けなし’でしょうか。仰る通り二塁走者の本塁憤死とエース森田に代打を送ったことが後々響きましたから。北信越大会等で互いの力量は把握していても‘甲子園’に於いて(近年では)文理がずっと格上ですからね。僅少差の展開でしかも土壇場。力の劣る2番手投手では荷が重いと言わざるを得ないでしょう。富山勢2年連続の8強進出はアッパレ。初の夏4強入りもそう遠くないなと十分に窺わせる富商のナイスな戦いぶり見事でした☆           第2試合。。。八頭は序盤は思惑通り試合を展開できたのではないでしょうか。桐蔭がジワリジワリと手綱を締めてフィニッシュへと運んだ印象です。鳥取西、境、米子東、米子松蔭、倉吉東。。。K吉北を除けば好感の持てるチームが多い鳥取勢はついつい応援したくなりますね。割とコンスタントに出場するイメージの八頭高校。次回は是非8強入りを果たして欲しい。。。さて桐蔭。ようやく投打が噛み合ってきた?感があり、機動破壊チームと2度目の対決。興味津々です☆         第3試合。。。聖光の格勝ちですが、相撲で言えば土俵中央で差手争い。‘蔵間(近江)の攻めが遅いんですよ。十分な体勢なのに横綱(北の湖?聖光)巻き替えますよ。あっ(あ~あ)左四つなりましたね!’とボヤく神風氏の声が耳元で囁くような(^^)試合内容だったと思います。予選決勝でも土壇場うっちゃり勝ちした粘りと地力があるだけに、聖光は余裕を漂わせながら9回裏の攻撃に向かったように見受けました。箕島が明徳や吉田に対しリードされながら難なく?追い付き追い越すというシーンの平成版と言ったところでしょうか。今回も叶わなかった滋賀勢の全国制覇。何とかサッカーの野洲に並んで欲しい。聖光が4強入りすれば福島勢としても71年田村投手の磐城以来でしょうか?75年習志野に‘ダブル全員安打’を浴びたブルー帽子・アンダーシャツの磐城高校(´。`)・・懐かしいですね☆             第4試合。。。健大高崎は高校野球の新革命児とも言うべきムードがベンチからも充満してますね。ドカベンのBT学園なんて可愛いもんですよ(^^)圧倒的走力と巧みな小技(バント等)。足でバッテリーを揺さぶり、動揺の見えたところ好球をカキーンと‘長打’(短打も盗塁で儲けまくり)。桐蔭との対決はまさに五分五分でしょう。桐蔭(他校も)が最も嫌なスタイルのチームであることは言うまでもなく、健大が先制すると容赦なく機動攻撃は全開。守勢に回ると脆い面もある桐蔭は相手にペースを握らせたくないでしょうね。 山形中央も盛岡大付共々夏の初勝利をマーク。1つの壁を乗り越えたことでチームはさらに飛躍を遂げていくことでしょう。私的に初出場初優勝(上位進出)よりも着実に歩みをみせるチームに魅了されることが多いです。もう陸奥旋風などということもなくなり全校横一線。8強どこが優勝しても何ら不思議ではないですよね(-o-)/yes!
 
 
 
岩手&山形が上り (こーじ)
2014-08-22 22:57:32
>なにわのヒバゴン様
 東北勢は岩手や山形に青森などかつての‘お荷物’的な地域がレベルアップし、エース的な存在だった秋田のレベルダウンが激しい感じがします。

 だから角館が八頭に負けるのも仕方ないわけで、この
勝者が大阪桐蔭相手では相手にならないでしょう。

 ちなみに高崎が一番大阪桐蔭と対戦したら面白いと思ってましたが、完敗でしたね。
 
 
 
89年と昨年は東北勢ベスト4に2校。09年春も然りでしたね(^^) (なにわのヒバゴン)
2014-08-23 21:54:19
そうですね。秋田は宮城とならんで東北勢としては‘戦える’イメージでしたから近年の不振ぶりには憂慮(^^)してしまいますね。四藤打線や豪腕高山の秋田商、星飛優馬ばりの左腕高松の能代、水沢の金足農、松本豊や中川の秋田経大付(現明桜)など7~80年代は割と強いイメージが定着していました。箕島の春夏連覇メンバーが対戦した中で最も厄介(笑)だったのは前年の高松だったという声も多いですから往時のレベルが忍ばれますね。91年も秋田が初陣大阪桐蔭をもう一歩まで追い込む古豪健在ぶり。仮に秋田が勝っていたならば沖水が優勝だった可能性大だと私は思うのですが、こーじさんは如何でしょうか?あと福岡ネタになりますが、西短時代の新庄剛史はどのくらいのレベルの選手だったのでしょうか?ちょうど石貫と90年4強時代の間世代のようですが、出来れば彼を甲子園で見たかった。チャラ男のようで意外と彼は繊細でロマンチストだそうですが。。。とんと見掛けなくなった昨今、近況も気になります☆
 
 
 
そうなのです (こーじ)
2014-08-24 00:19:50
>なにわのヒバゴン様
 付け加えれば地元の田川が対戦したのは豪腕・高山の秋田商でしたからね。

 91年の秋田は大阪桐蔭を最も追い詰めたチームでしたから、実際に勝てば帝京相手は厳しかったかもしれませんがそれなりの戦いになるでしょう。

 ちなみに沖水は大野の肘具合を考えると、どこか相手でも決勝は厳しかったかもしれません。

 新庄は私が蒲田で働いていた時の選手ですから、全く
プレーしている記憶はないのですよ。

 出場していればグレーでNISHIDAIのユニを最後に見られてましたね。
 
 
 
熊工の勇壮感あるヒッティングマーチ渋いですね(*・x・)ノ~~~♪  (なにわのヒバゴン)
2014-08-24 05:24:32
熊工の漢字ユニはドカベン連載スタートより後ですから、ひょっとすると熊工側が土佐丸のデザインをいたく気に入って採用したのかもなんて思いますが、そんな安易な行動などすれば‘野球漫画なんぞからパクるな!’と大OB達は黙っていないでしょうね(^^)。明訓ユニは間違いなく?箕島ですよ。年代的に島本で初優勝して何年後かでしょうけど、帽子のMや肩、袖のラインなどクリソツ。双方劇的な試合が多いのも納得ですね。土佐丸が明訓を山田2年夏で倒すという設定は有りふれているようで?反対です(^^)。ヒールの色も濃い同校に敗れてテレビ放映終了ならきっと悲しい気分になっていたのかも。弁慶高校ナイン遥々岩手から歩いて甲子園入り(開会式ギリギリ)には笑えました。武蔵坊や義経らは高校生の風貌じゃないですよ。球道くんのキャラで的場だったか試合会場の福岡から自宅のある熊本までランニング。‘明日の朝までには着くだろう’というシーンも小学生(大人も?)なら有り得ませんが、漫画なら‘有り得る’発想なのでしょうね。コミックや漫画雑誌もう何十年も読んでません。理髪店ではゴルゴやプロゴルファー猿の単行本よく見掛けますが、定番としては無難な選択なのでしょうか(^^)   91年の大阪桐蔭そうでしたね。秋田をどうにか振り切ったあとはまだ未完成だったにしろ翌春V投手の三沢の帝京に快勝し、2年生山口&松井の星稜も一蹴するなど看板の打撃が開眼。秋田が両校に勝つには桐蔭戦のように菅原バッテリーが如何に最小失点に止め少ない好機をモノに出来るかでしょうから決勝までは正直厳しかったかも。あの初優勝があったから今の大阪桐蔭があるのかどうか?西岡の02年まで何故低迷していたのか真相は分かりませんが、その間PLが(全盛期ほどでないにしろ)復活、春のみとはいえ優勝と4強のあった上宮、近大付と北陽も前評判は高いチーム力でしたから戦国模様の大阪だったのかも知れません。97年の履正社(りしょうしゃ!)だけは期待を裏切られました。あの夏も上宮に出て欲しかったのに~。今でこそ何ら驚きませんが、岩手(専大北上)に負けるんやったら甲子園出るなと思いましたよ。イメージとして貧打(勝負弱い)リセイのまさに原点ですね。ただ専大北上は91年にも2年左腕安達の村野工を下すなど近畿キラー(72年春には斉藤明雄の花園に勝利)なのは確か。準V右腕2人が健在の履正社新チーム。‘桐蔭やないと優勝でけへん’の雑音を来年こそかき消して欲しい‥☆ 
 
 
 
西谷体制に (こーじ)
2014-08-24 22:43:19
>なにわのヒバゴン様
 大阪桐蔭は西谷体制になって黄金時代を築きましたが
基本的に大阪全体が下級生を上級生が奴隷の如く扱うというのが文化になっている中で、西谷監督がそれを廃止させたという事になってますから そこぐらいから好素材の選手が入部するようになったのではないでしょうか。

 91年のチームは典型的な一発屋的でしたし、92年から
01年までPLが4回で北陽と近大付が2度づつ出場してます。

 履正社は97年の初出場時は1点差に追い上げてなおも2アウト3塁からホームスチール失敗で試合終了という結末でしたからインパクトは強かったですよ。

 さすが監督が東洋大姫路OBだと感心してましたよ。
 
 
 
 
2度の名勝負。蔦池田×梅谷東洋(^ー^)ノ☆ (なにわのヒバゴン)
2014-08-25 00:46:31
そういえば‘りしょうしゃ’の97年は本盗失敗でゲームセットでしたね。大阪のチームはまずやらない(06年春のマエケンくらいか?)だけに呆気に取られましたが、東洋(兵庫は割とありそうなスタイル)なら本盗も稀に見られますから納得です。特に岡田監督の師匠の梅谷氏は弓岡時代から憎たらしいくらい(良い意味で)意表を衝くスチールを敢行。79年春池田戦で田圃状態の中を走り放題で逃げ切り勝ち。蔦監督にして‘あの若い監督思い切ったことやりよるわ。見掛けによらず勝負師や~’と言わしめた東洋野球の真骨頂でした。PLの動向も気になりますが、関大北陽、阪南大高校(旧大鉄)など現校名での甲子園そろそろ見たいですね☆
 
 
 
池田の天敵ですか (こーじ)
2014-08-25 14:02:05
>なにわのヒバゴン様
 池田はさわやかイレブンの時に報徳学園に連敗しただけでなく、東洋大姫路から79春のベスト8では泥濘戦で走られまくって負けてますから この両校は天敵とも言えるかもしれません。

 優勝した82夏も4-3の辛勝でしたからね。

 ちなみに東洋大姫路が雨の中での試合では走りづらいより送球ミスを誘発するという事からドンドン走ってきましたし、実際に82夏のベスト8では熊工にそれで逆転勝ちしてます。
 
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