内山高志Ｖ12ならず・・・

内山　まさかの王座陥落　２回ＫＯ負け　１２度目の防衛に失敗

　今日 大田区総合体育館で行われたWBA：Sフェザー級スーパー王者・
内山高志が暫定王者ジェスレル・コラレス相手に行われた12度目の
防衛戦は、2Rに内山が3度のダウンを喫し‘まさか’の王座陥落と
なった。

　試合は1Rからコラレスがスピードに乗った攻撃を見せてロープに
追い込むなど意外な強敵という感じで迎えた2Rの1分過ぎに、内山が
ワンツーを打ちに行ったところに左ストレートを合わされ つんのめ
るようにダウン。

　立ち上がった内山だが足がガクガクしておりラッシュを受けて
スリップ気味に2度目のダウンをすると、何とか距離を取って凌
いでいたものの残り1秒でパンチを貰って3度目のダウンを喫して
KO負けとなった。

　内山が‘体が温まる前にやられた’と言うように基本的に内山の
戦い方は前半は距離を測りながら中盤からペースを上げて行くの
だが、まさしくコラレスは内山の体が温まる前にスピードに乗った
先制攻撃で押し切るという作戦がモロに成功したという事だろう。

　試合前の計量でコラレスは400ｇオーバーしギリギリでパスする
などコンディション的にも今一つと思われ、与しやすしというのが
大方の予想だった。

　ただでさえ今回の試合は内山が望んでいたアメリカでのニコラス・
ウォータース戦が流れただけでなく、正規王者のハビエル・フォル
トゥナとの統一戦になったのが更に流れて今回のコラレス戦になる
など内山のモチベーションが心配された試合だった。

　6年3ヶ月という在位期間で最も危惧されるのがモチベーションの
低下だったので、やはり周囲の具志堅越えというのも決して内山の
モチベーションを高めるものではなかったというのを証明するもの
だった。

　思えば具志堅用高の王座陥落もモチベーションの低下だったの
だから、いかにモチベーションの低下が選手をダメにするかが証明
されたのではないだろうか。