‘輪島功一、奇跡の復活’のプロローグとなった初の日韓世界戦から40年

 今から40年前の昨日75年6月7日に北九州総合体育館で行われた
WBA:Jミドル級タイトルマッチで、王者の輪島功一は1位の柳済斗
から7RにKO負けしてタイトルを失った。

 前年6月にオスカー・ショットガン・アルバラードに敗れて7度目の
防衛に失敗した輪島だが、この年の1月に再戦で快勝しタイトルを
奪回して迎えた初防衛戦の相手が日本人キラーといわれた1位の東洋
ミドル級王者の柳だった。

 実は当時のJミドル級はWBA1位が柳に対しWBC1位は過去2度
対戦していたミゲール・デ・オリベイラだったので、輪島サイドは
柳を選んだ事からWBCに指名試合不履行で剥奪されてしまう。

 WBAのみの王者となった輪島は‘柳を倒して もう1度WBCタイト
ルを統一戦で奪回'というモチベーションで臨んだ一戦は北九州で
初めて開催された世界戦となる。

 試合前の予想では柳が体格に勝りパンチ力はあるものの小回りの
利く輪島が、対アルバラード2戦目のような戦いができれば負けは
ないと思われ3Rぐらいまでは そういう展開で進んだ。

 ところが体のほぐれた柳のパンチが徐々にヒットし始めた5Rの終了
ゴングと同時に打った柳の右が気を抜いてガードを下げた輪島にヒット
してダウンするアクシデント。

 これで流れが完全に柳に移り7Rに遂に倒されて2度のダウンを追加
され、まさかのKO負けでタイトルを失った。

 いわゆる反則打による不運なKO負けながら年齢的にも引退を予想
された輪島だが、8ヵ月後の再戦で15R KOで奪回する輪島伝説のプロ
ローグとなった試合だった。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 名作マンガの... 出身地は少し... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。