御手洗博士が京太郎を二次元世界に帰す事を快諾したのは

 ミラーマンの最終回で地球側は苦闘の末インベーダーが自らの惑星Xを地球に
衝突させ太陽系第3惑星として入れ代わろうとする計画を反引力装置で失敗
させた結果インベーダーは全滅する形で地球は平和になり鏡京太郎はミラー
マンとしての任務から解放されて1人の平凡な地球人として生きていけるはず
だった。


 ところが戦いを終えて博士が労をねぎらっている間も京太郎は なぜか思い詰
めた表情では戦いが終わった喜びは窺えなかった。


 50話の冒頭で この戦いが終われば1人の地球人として・・・と御手洗から言わ
れた京太郎が凄く嬉しそうな表情だったのを比べると、この暗い表情は・・・と
いう感じだが実はシナリオにあったものの本編でカットされた京太郎と御手洗
博士のやり取りがある。


 貿易センタービルでインベーダーから襲撃されデッドキングと激闘を繰り広げた
時に一緒にいた朝子から自らの正体を知られてしまった京太郎が倒れ伏し入院
している時に博士が‘無理をするな’と説得したのに対し自分がミラーマンで
ある事を一番知られたくない朝子に正体を知られてしまった旨を伝える。


 京太郎は朝子にだけは自分の正体を知られたくなかったわけで、知られて
しまったからには地球上に自分の居場所はないと思い詰めていたのだろう。


 その直後にミラーマンの父が現れてインベーダーによって破壊された二次元
の世界の再建をするように京太郎は告げられるのだが、京太郎ではなく博士の
方が‘喜んで お返しします’と応えるシーンで‘御手洗は京太郎が用済みに
なったという事で冷たい’的に見る向きが多かった。


 しかしカットされたシーンがあればインベーダーを全滅させて地球上でモチ
ベーションを欠いたまま過ごさせるよりも、父の故郷を再建するという新たなる
モチベーションを与えた方が京太郎のためになると考えたゆえの回答だったの
かもしれない。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 点滴の ありが... 昔の基準でス... »
 
コメント
 
 
 
戦いの道具 (柴田真紀)
2012-11-30 22:23:16
そのカットされたシーンについては、初耳でした。
何だか、父親と御手洗博士とによって、対インベーダー用の「戦いの道具」にされていたようですね。
京太郎自身の意見は、取り入れてくれないのか!?
 みたいな。

自分がその立場になったら、ショックだろうなぁ~。

ていうか、そもそも京太郎って、自分がミラーマンだってことをあんまり誇らしく思っていなかった
(ように演じていた、と石田氏がどこかのインタビューで答えていましたが)
 
 
 
ミラーマン大全に (こーじ)
2012-12-01 22:24:45
>柴田真紀様
 カットされたセリフはミラーマン大全に載っていたので初めて知りました。

 それまでは‘御手洗博士は酷いヤツ’的なイメージでしたけど、この話を聞くと いわゆる育ての親的な感じですよね。

 まぁ話の展開をスピーディーにするために東條監督が やむを得ずにやったのでしょうけど。

 ミラーマンだというのを誇らしく思っていたら、あそこまで落ち込まなかったでしょうね。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。