WBA初防衛の井岡 KOならずも海外メディア高評価
9月27日にドミンゴ・ソーサに3-0の判定勝ちで初防衛に成功した
WBAフライ級王者・井岡一翔に対する国内の評価は格下の挑戦者相手に
ヤマ場を作れなかったため低いものだったが、海外の評価は‘守備の
テクニックは世界でもトップクラス’と意外に高いと報道されていた。
たしかに挑戦者のパンチを空振りさせ続けカウンターを打ち込む
などレベルは決して低くないのだが、日本では場内の観客を沸かせる
事も大事なわけで国内で評価が低くても仕方ない面もある。
それを考えると井岡のボクシングが評価される海外での防衛戦は
どうだろうか?
最近の井岡は大阪ばかりで試合をしているようだが国内での防衛
戦ではKOを異常に期待されるという事もあるので、海外での試合な
らば どんな内容でも勝てばいいのだから悪い話ではないだろう。
海外メディアが絶賛したというテクニックならポイントをピック
アップしていく術も分かるだろうし、ヨーロッパやベネズエラの
ようなテクニシャン好みの国でなら倒さずとも評価される。
実際に倒すよりもパンチを被弾せずにフルラウンド戦いきれる
タイプの川島郭志や薬師寺保栄に徳山昌守などは、ヨーロッパで
防衛戦を重ねれば人気王者になっていたのではないかと個人的に
思っていたので意外に井岡ならばできない事ではない。
そして海外で防衛を重ねれば例え強敵との対戦ではなくても、
‘ローマン・ゴンサレスやファン・フランシスコ・エストラーダから
逃げた’的な言われ方をしなくて済むのではないか。
もっともOAするTV局が視聴率の事しか考えてなさそうだし相手
レベルを無視してKOを煽るので、こことベッタリな間は海外防衛
戦を進んでやるというのは無理かもしれない。