ミラーマン16話:人形怪獣キンダーを追え!

 対インベーダー兵器・キャッチャーA1の開発者・蓮沼博士が地球防衛の任務を
家族との生活よりも優先する姿に発する中山麻里演じる娘の葛藤と、インベー
ダーの妨害工作が並列して進んでいくEPでウルトラシリーズ最大の問題作・
怪獣使いと少年の東條昭平監督が両方の軸を上手く融合させていく。


 今回のインベーダーは人形を持ったピエロの姿で暗躍するのだが怪獣・キン
ダーがピエロではなく、ピエロが持った人形だったという意外な展開も素晴ら
しい。


 宇宙工学の権威である蓮沼博士が開発した光の磁波で敵の動きを捉える
キャッチャーA1の実験が成功したものの研究に没頭して家庭を顧みなかった
ため、研究を影で支えた功労者と思われた娘・悦子は研究に反対していた。


 しかも蓮沼邸を警護していた警官達が怪しげなピエロから襲撃されて全滅。

 悦子も殺されかけ、京太郎が駆け付けて命拾いをするがピエロからキャッ
チャーA1の資料が盗まれてしまう。


 父の研究のせいで自分達の幸せが奪われたと考えていた悦子は‘これで
スッキリした’と言い放つのに対し京太郎は反発。


 一方下校途中の大川一郎は蓮沼邸から姿を消したピエロから持っていた人形
を押し付けられ、必要ないと考えて地面に投げ捨てるが自立するのを見て調査
してもらうべく御手洗邸に持ち込む。


 人形を御手洗が手にすると目から光線が発射され朝子と共に気絶し、その
スキに人形は実験室の由起を襲撃して放火すると目に仕かけられたカメラで
キャッチャーA1の実験データを盗み出す。


 しかもインベーダーが その騒ぎに乗じて蓮沼博士を襲撃し安田の奮闘も空しく
崖下に落下してしまう。


 人形を回収して逃げ出したピエロを京太郎達が追い、最後は電源盤に触れて
崩れ落ちたピエロはロボットで人形はインベーダーの円盤から照射された光線を
浴びて怪獣・キンダーに変身。


 ミラーマンが登場して夜明けまでかかった激闘の末シルバークロスで倒すと、
崖下に落ちていた博士も奇跡的に助かり悦子と和解したのだった。

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コメント
 
 
 
ピエロの恐怖 (怪人太郎冠者@1553)
2012-03-23 18:00:21
過去にも江戸川乱歩の「地獄の道化師」やスティーブン・キングの「It」、ゴダールの「気違いピエロ」など、ピエロの恐怖や異常性を扱った作品や現実にもジョン・ゲイシーの事件などありますが(ピエロに扮して物色していた)、本話もその流れの中にあると言えましょう。
本話でピエロが踊っていた線路は小田急線の、場所は失念しましたが、今では高架複々線になって大サマ変わりしています。ジャンボーグAの第何話か忘れましたが、立花和也がよじ登っていた架線柱もここで撮られていたと思います。

アラ探しになりますが、蓮沼博士の警護を京太郎から格闘音痴の安田に変えたのはSGMの失態でした(とは言っても、村上・藤本と京太郎ではカッコよさだけが前面に出て一生懸命さは伝わって来ませんが)。
 
 
 
ピエロといえば (こーじ)
2012-03-23 22:16:53
>怪人太郎冠者@1553様
‘気違いピエロ’は知ってますけど、確かにピエロって不気味な雰囲気がありますよね。

 ちなみにネクサスのダークファウストはピエロをモチーフにしてましたね。

 安田の警護は確かにミスマッチではありますね。
 一生懸命さは伝わりますけど。
 
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