2019夏の甲子園 第2日

gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sponichi/sports/sponichi-spngoo-20190807-0091

　大会2日目の注目カードは第1試合の履正社－霞ヶ浦。

　選抜で星稜の奥川に抑え込まれ初戦敗退の憂き目に遭った履正社
はプロ注目の強打者・井上広大を中心にした強力打線を誇るのに対
し、霞ヶ浦は茨木県予選を3失点に抑えている鈴木寛人を中心にど
こまで凌げるか。

　第2試合の静岡－津田学園は選抜で好投した津田学園の前佑囲斗
に対して、伝統校の静岡が どう攻略するか。

　第3試合は優勝候補の一角・星稜が旭川大の挑戦を受ける。
　エースの奥川恭伸をはじめ3人のU18候補を擁する星稜に対して
旭川大のエース・能登嵩都を中心にした守りでどこまで食い下がれ
るかだが、共に昨夏タイブレークで敗れたチーム同士という共通点
もある。

　第4試合は公立の秋田中央が昨夏旋風を巻き起こした金足農に続
けるかという興味があるが、甲子園未勝利の立命館宇治が37年ぶり
だけに45年ぶりの出場というブランク出場校対決となる。

　第1試合：履正社 ⒒ー6 霞ヶ浦

　1回に1番と4番の2本のHRで先制した履正社は2回にもヒットで
出た7番をバントで送り、1番の遊ゴロエラーと3番のタイムリーで
4－0とする。

　さらに3回には5番&7番の短長打と8番の2ランで3回までに7点を
挙げたのに対し霞ヶ浦はその裏に1番のHRで1点を返すが、攻撃の
手を緩めない履正社は5回に7番がHRを打つと6回にも4番&5番の長
短打で9－1と差を広げる。

　その裏に霞ヶ浦も2つの四球とヒットでチャンスを作り、9番&1
番の連続長打と4番のタイムリーで4点を返すが時すでに遅し。

　鈴木の立ち上がりを捉えた履正社の鮮やかな先制攻撃が試合の流
れを決定付けた形だ。

　第2試合：津田学園 3－1 静岡

　両チームとも1回は1アウトからランナーを出したものの無得点で
迎えた2回に津田は2アウトから死球を足場に8番&9番の短長打で2
点を先制すると、3回にも1アウトから3番&4番のヒットでチャンス
を作り2アウト後6番のタイムリーで3－0とリードを広げる。

　静岡打線は前に対し2回以降は2回と3回に7回を除き毎回ランナー
を出すものの得点できず、ようやく8回に1アウトからヒットで出た
2番が盗塁し4番のタイムリーで1点を返したに留まった。

　前にしてみると2回に自らのタイムリー2ベースで先制したという
事で気分よく投げられただろうし完全にペースを握ったのが勝因に
なったのに対し、静岡は5回に2番が歩いて3番がヒットでつないだ
ノーアウト1・2塁を4番以下でランナーを進められずに得点できな
かったのが4回以降も毎回のようにランナーを出しながら追加点を
凌いでいただけに痛かった。

　第3試合：星稜 1－0 旭川大

　2回に星稜が先頭の4番がヒットで2塁を欲張ってアウトになった
後、5番が歩いて6番&7番の長短打で1点を先制したのだが直後の1
アウト2・3塁でスクイズを失敗し1点止まり。

　その後3回以降チャンスを作り特に8回には3安打を集中しても2
塁ランナーがホームで刺されるなど、旭川の能登を中心にした守り
の前に追加点が奪えない。

　一方の星稜・奥川は2回に4番からヒットを打たれバントで2塁に
進まれるが後続を断ち、4回には2番がヒットで出塁した後に3番を
併殺に討ち取り直後に4番からヒットを打たれるがピンチの雰囲気
はここまで。

　5回以降はライト方向へ大きな当たりを打たれるが浜風に押し戻
される幸運もあり、危なげないピッチングで6回以降はパーフェク
トに抑えて1点差を守り切った。

　旭川は能登を中心によく守り凌いでいたが奥川が良過ぎて打てな
かったし、4回のノーアウト1塁は星稜打線の力からいって複数得点
を取れるチャンスと考えてのバントなしが併殺という最悪の展開に
なったわけで仕方ない面もある。

　1点は取ったものの4度ほどあった追加点のチャンスを旭川の踏ん
張りもあって凌がれたわけで、本来なら流れが変わるはずが押し切
ったのを見ると奥川さまさまの初戦となった。

　第4試合：秋田中央 0－1 立命館宇治

　1回から5回まで宇治は毎回先頭打者を出塁させながら秋田の守り
の前に得点できず、一方の秋田打線は6回まで1安打に抑えられて両
チーム無得点で7回を迎える。

　7回に秋田は3番が歩いた後4番のバントが内野安打になり更に四球
でノーアウト満塁とするが後続を断たれ、その裏に宇治は1番がヒッ
トで出塁するとバントで2塁に進み3番の2ゴロを2塁手がトンネルし
決勝点が入った。

　月並みだが5回まで毎回先頭打者を出しながら凌いでいた秋田が
7回のノーアウト満塁を逃した事から流れを手放した形で、やはり
両校の投手は踏ん張っていたが打力のレベルが低く感じてしまった。