母をたずねて三千里の再放送が終了

 6月からWOWOWでOAされていたアニメ・母をたずねて三千
里が6日で全52話が終了した。

 余談ながら翌7日は強烈な雷を伴った夕立が来たのでBSが映ら
ず1日ずれてよかったと思ったわけで、やはり夏場の夕方にBSで
OAされる番組は要注意である。

 母をたずねては小2の頃に担任の先生が教室で朗読してくれた
のだが合間に‘ああ、かわいそう’と何度も言いながら読んでいた
ので、印象深かったのだがフジTVの世界名作劇場でフランダー
スの犬の後番組としてOAされたので裏番組との兼ね合いで時々
見ていた。

 平成に入って夕方の再放送枠でビデオに撮って見ていたのだが、
以後は再放送もなく全話をじっくりと見たいと思っていたので今回
WOWOWでOAされたのは凄く嬉しかった。

 場面設定が宮崎駿で監督が高畑勲、音楽が坂田晃一というのだか
ら今考えても凄いスタッフ達で作られたと感心する。

 確かに原作は短編作品だから1年52話でOAするには大変だった
ようで、それゆえジェノバでの生活やヒロインのフィオリーナを
はじめとしたペッピーノ一座が登場するなど原作には登場しない
キャラや設定が付け足されている。

 本来なら原作にここまであらゆる要素を付け足すと面白味がなく
なるものだが、むしろ主役であるマルコの成長譚となっており正直
言って原作よりも面白いと思うのだ。

 当時のイタリアやアルゼンチンの時代背景がよく描かれているし、
後のジブリ作品で見られる食事のシーンに登場する料理が悉く美味
しそうに思えるのも特徴だ。

 旅先でマルコがいろんな人に出会い助けたり助けられたりしなが
ら成長していくというのは感動的でもあるし、特にイタリア移民が
集まるロサリオの酒場・イタリアの星で困ったマルコを移民船で知
り合ったフェデリコ老人達が募金を募りコルドバまでの旅費を捻出
するだけでなくイタリアの歌を歌って励ますシーンは感動ものだ。

 思えば移民船でフェデリコ老人の孫達にマルコが食べ物を差し入
れて励ました事が回りまわって自分に返って来るわけだから、人へ
の親切が大事というのを証明できるので子供達にはぜひ見せたいと
思う作品だし報われずに終わるフランダースの犬にないものだ。

 こういった名作を学生時代にアニメとして見る事ができたのは、
凄く幸運だと実感するものだ。

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