ウルトラセブン2話&3話は野長瀬三摩地ワールド

 今から50年前の67年10月1日に始まったウルトラセブンは
8日にワイアール星人編の緑の恐怖、15日にピット星人&エレ
キング編の湖のひみつがOAされている。

 1話のクール星人編はストーリー自体は面白いもののセブン
と星人の戦いは、物陰から出て来たところをアイスラッガーで
切断して終わりというあっさりしたものだったから子供達には
フラストレーションが溜まる内容ではなかったかと思う。

 しかしワイアール星人編では初めてセブンが巨大化した敵と
戦い、エレキング編に至ってはエレキングに対しセブンだけで
なくカプセル怪獣・ミクラスまでがキングコング対ゴジラを思
わせるような激闘を演じるわけだ。

 ウルトラマンの場合は16話のバルタン星人逆襲編まで決め技は
殆どがスペシウム光線だったのに対し、セブンは1話では星人に
大してアイスラッガーで切断した後に宇宙船をエメリウム光線で
破壊。

 2話の対ワイアール星人はアイスラッガーで切断した後にエメ
リウム光線で爆破しているし、3話のエレキングはエメリウム光
線でアンテナ角を破壊して動きを止めアイスラッガーで切断して
倒すなど切断技と光線技のミックスが目立つのだった。

 この2つのEPの監督は東宝出身の野長瀬三摩地でウルトラQ
以来の参加となっているが、セブンでは円谷プロの出身監督で
ある満田かずほと鈴木俊継の2人が14話づつ担当しているのに
対しウルトラQ以来の飯島敏宏は終盤まで参加してないし円谷
一が6話で実相寺昭雄も4話担当と減っている。
 
 そんな中で野長瀬監督は7話を担当しているのだが東宝出身
監督らしくエレキングとミクラスの格闘場面は素晴らしいし、
ワイアール星人編ではラゴンやダダで用いられた不気味な演出
も見られるので嬉しいものがある。

 というワケでセブンの2話&3話は、野長瀬ワールド全開のEP
でもあるのだ。

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