新外国人に命運を託さなけばいけないジャイアンツ

巨人、ジョーンズ獲得…大リーグで１２２本塁打

　今シーズン セ・リーグで2位に終わったジャイアンツが来シーズ
ンのV奪回に向けてマリーンズのルイス・クルーズに続き元NYヤン
キースのギャレット・ジョーンズを獲得した。

　確かに今シーズンのジャイアンツはチーム打率が12球団中11位と
いう貧打に泣かされた形だし、監督も現役を引退したばかりの高橋
由伸という事で球団とすれば必死にバックアップするための補強だ
ろうが どうも心もとない話だ。

　新外国人を獲得する時にメディアは基本的に欠点を書かないもの
だが、広尾晃氏のブログによれば‘弱点がハッキリしている’との
事で早くも暗雲垂れ込める形である。

　そもそも外国人選手の獲得はギャンブルのようなもので外れると
悲惨だし当たればいいが、活躍すると年俸が上がりMLBに復帰する
など計算が立たないケースが多いので短期的には効果があるものの
長期的な強化にはならない。

　基本的にジャイアンツは川上哲治や長嶋茂雄に王貞治、原辰徳、
松井秀喜というように生え抜きの中心打者がチームの看板として
いたのだが最近は極端に言えば阿部慎之助の後は4番を打てそうな
生え抜き選手をドラフトなどで取ってないのが実情だ。

　今年の終盤 村田修一の欠場でルーキーの智弁学園の強打者・
岡本和真を3塁で起用していたものの、原体制になってからは基本
的に若手は使っても調子が落ちると2軍に落としていたのでクリー
ンアップを打てるレギュラーを育成できてないわけだから大物
外国人選手を獲得という形にしたのだろう。

　とりあえずジョーンズは外野手だがクルーズは内野手だから
マリーンズ時代は2塁手で村田が3塁に入ると岡本を育成すると
いうテーマからは外れるし、阿部も1塁でしか起用できないと
なればクリーンアップを打てる若手の育成というテーマからは
外れてしまう。

　そういうわけで来シーズンのジャイアンツは新外国人選手に
チームの明暗を託す形になるわけだが、かなりのギャンブルに
なるのは間違いない。