平井コーチ、金ゼロを反省=競泳〔五輪・競泳〕(時事通信) - goo ニュース
ロンドン五輪の競泳は昨日で全日程を終了し男女ともメドレーリレーで銀と銅
を獲得して32ロス五輪の12個に次ぐ戦後では最多の11個のメダルを獲得
するという大健闘を見せた。
ただし任期満了で退任する平井伯昌ヘッドコーチは‘金メダルを取れなかった
のは大いに反省するべき’というコメントをしているのを聞いて‘さすが’と思っ
たものだ。
個人的には五輪の競泳は72ミュンヘンから見始めたのだが男子100m平泳
ぎの田口信教と女子100mバタフライの青木まゆみの金メダル獲得が印象に
残ったものの、4年後の76モントリオールなどは出場選手全員がファイナル進出
ならずという悲惨な成績だったし84ロスでも長崎宏子が平泳ぎの2種目で優勝
候補筆頭に挙げられながら共にメダルに届かず入賞も他では久米直子の1つ
ぐらいという惨状だった。
更に88ソウルで鈴木大地が金を取ったものの他の種目では予選落ちが殆ど
という状態が続いていたのだが、光明が差したのは92バルセロナで岩崎恭子の
金メダル以外に林亨や糸井統のタッチの差での4位など入賞者が17人も出た事。
ところが96アトランタでは女子を中心に‘史上最強の競泳陣’と呼ばれながら
メダル0に終わる。
その後00シドニーで400m個人メドレーの田島寧子と100m背泳ぎの中村
真衣が銀。
200m背泳ぎの中尾みきとメドレーリレーで金こそ取れなかったものの銅と
銀2・銅2という72ミュンヘン以来の複数メダル獲得となり復活ののろしを上げた。
そして北島康介の登場と共に男子の方が一気に上げ潮ムードになり04アテネ
で北島の2冠と女子800m自由形の柴田亜衣が金を取って金メダル3・銀1・
銅4という内容で しっかりと復活を印象付けた。
ただ4年前の北京でメダルを獲得したのはアテネでのメンバーばかりで、入江
陵介ら新戦力の台頭が待たれるのが4年前の終了時点での課題だった。
つまり今回のロンドンでは北島の金はアテにできないと個人的には考えていた
ので北島抜きで どこまでやれるのか?というテーマもあったのだが男子400m
個人メドレーの萩野公介が初日にマイケル・フェルプスに勝って銅メダルを獲得
してから一気に流れに乗った形だろう。
ただし忘れてはいけないのが金を取れなかったという事で特に200mバタフラ
イの松田丈志と200m背泳ぎの入江陵介が共に打倒フェルプス&ライアン・
ロクテを狙ったものの入江などロクテに勝ちながら伏兵のタイラー・クレアリーから
金をさらわれるという‘悔しい’銀だった。
とはいえ何事も急には強くならないのを考えると入江などは4年後への いい
経験になるし楽しみを持ち越した形になるわけだ。
4年後は男子が入江陵介や萩野公介ら、女子は鈴木聡美や星奈津美らを中心
に更なる海外勢の高速化に対応して欲しいし、そろそろ日本も自由形のエースに
登場して欲しい物だ。