スポーツマンガの想像度

 スポーツマンガといえば昭和の時代は巨人の星やあしたのジョー
らスポ根といわれる根性ものが流行していたが、基本は国内のライ
バル達と凌ぎを削るという展開が王道になっていた。

 昭和の時代に唯一世界と戦っていたボクシングも あしたのジョー
ではバンタム級が主戦場で王者ホセ・メンドーサがラスボスという
扱いになっているぐらいで、がんばれ元気はフェザー級が主戦場だ
が世界戦は日本人の海道尊や関拳児などと対戦していた。

 ところが平成以降の はじめの一歩はフェザー級だがジムメイトの
鷹村守はJミドルから始まり先日はSミドルと3階級制覇しているが、
これは当初日本人がミドル級は無理と思っていたのを竹原慎二がミ
ドルを取ったのが影響してミドル級に上げる事ができたと作者の森
川ジョージが以前言っていた。

 そういえばゴルフマンガ・あした天気になあれは最後は全英OPで
主役の向太陽がジャック・ニクラウスとのプレーオフにもつれ込む
優勝争いを制して終わるのだが、これは21年に松山英樹がマスター
ズを制した事で実現したようなもの。

 昭和のサッカーマンガで最もメジャーなキャプテン翼は連載開始
の頃はプロもなく世界大会に打って出る事ができなかった暗黒時代
だったがワールドユース編があったわけで、Jドリームあたりでも
ワールドユース優勝がゴール的な扱いになっておりフル代表のW杯
での優勝は現実味がなくてもU20のワールドユースなら実際99年に
準優勝しており現実味があるのだ。

 テニスでも平成のベイビーステップでは主役の丸尾栄一郎がワー
ルドツアーに参戦する時点で終わっているが、ライバル達が戦う
舞台はワールドツアーではなくデビス杯になっている。

 つまり全英らのメジャートーナメントで活躍するというイメー
ジは描きにくいという事かと思うが、こうしてみると昭和の時代
は国内の対戦のみがメインだったのに対し平成以降は世界相手の
作品が出てきているのは日本のスポーツのレベルが上がっている
からという側面もあるだろう。

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