五輪の代表選考で最も大事なのは

 先日ソチ五輪のフィギュアスケート日本代表が発表され最も注目された男子シン
グルの3人目は高橋大輔となった。


 全日本選手権で5位だったものの世界ランキング3位という これまでの実績に
対し、全日本での5位も11月下旬のケガの影響というエクスキューズがあった事から
スケート連盟の委員会や理事会でも高橋を推す声が強く決まったようだ。


 個人的にフィギュアスケートのような採点競技は選手の名前で差が付くケースが
多いので世界ランキング重視で高橋を選出した連盟の判断に賛成だし、マスコミも
概ね肯定的なので一安心しているのだが例によって中には‘分かりづらい’的な
事を
言う面々がいる。


 民主主義の世の中だから全て同じ意見というのは健全ではないものの、メダルを
1個でも多く取るというのが最大の目的なのだからメダル獲得に近道のメンバーを
選ぶのは当然だ。


 競泳や陸上の短距離などは気象条件をはじめ同じ条件でのタイムアタックだから
一発選考というのは正解だろう。


 ところがマラソンのように五輪本番の夏に同じようなコースで選考レースをするの
なら一発選考はいいが、あらゆる事情から秋口から冬にかけて国内で3つほど
大きな
レースが行われる場合1レースに絞るのは難しいし現実的ではない。


 だから現行の世界陸上での最上位メダリストに出場権を与え、残りを3つの選考
レースで選ぶというのは現時点では理に適っている。


 柔道などの格闘技系の場合も国内予選は日本人相手になるので日本人に強くても
外国人相手には勝てない者もいるし、逆に外国人には強いものの日本人相手には

負けてしまう者も当然いるので国内予選の成績のみで選出するのは無理があるので
国際大会の成績も踏まえながら選考する必要があるだろう。


 こうして見ているとマスコミの‘分かりづらい’という批判とは反対に各競技団体は
現実的な選考をしているのが分かる。


 一発勝負で選出していい種目と、してはいけない種目がある事をマスコミやファンは
認識するべきだしメダルを獲得できる者を選ぶという事が唯一最大の判断基準という
のを忘れていはいけない。


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