最近の長男は

　最近の長男は連絡帳に連絡事項を書かずに帰宅するケースが多々あり、
先日は遂に先生から‘ちゃんと連絡帳に書くように’ と注意されていた。　

　長男に言わせると‘書かなくても覚えているから大丈夫’ などと言うので
‘じゃあ漢字の書き取りは？’などと聞くと ‘忘れた’と泣きながら言う始末。
　とはいえ最近はようやく一応 汚い字ながら連絡帳に記入して帰宅しては
いるが・・・・

　なおウチのお客さんに聞くと‘ウチの息子も記入せんかったよ’ とか若手の
お客さんは‘オレ連絡帳なんか持って行ってもなかった’などと言うのだ。　
　かく言う私も書き取りをしないといけない字に印を付けていて連絡帳には
記入しなかったクチだ。

　　宿題としては算数の計算問題がプリント1枚と、漢字書き取りが 3種類の
字を それぞれ10回づつほど。

　ところが漢字の書き取りがムチャクチャ遅い。　

　だいたい30分もあれば書き上がるはずなのに1時間以上かけて ようやく
終わる始末。
　30分ほど経って様子を見に3階の勉強部屋を覗くと1つ目の字すら終わって
ない事がしばしば。
　そこで横で睨みを利かせていると それなりの時間で終わるし、計算問題
でも‘24問もあるけん時間がかかり過ぎる’などと泣きごとを言うので
見張ってやっていると20分かからずに終わる。

 　しかも女房が漢字の復習を兼ねたテストを行ったところ、それなりに
ちゃんと正解しているのだ。

 　こっそり長男に

‘オマエ部屋で漢字の書き取りをする時に途中から他の事を
考えて想像しながらやってないか？’

とたずねると案の定

‘そう、よく分かったね’

と言うではないか。　

　私も長男にとって漢字の書き取りのような嫌な宿題をやっているうちに
好きな事を考えて想像の世界に浸ってしまい、気が付いたら 1時間ぐらい
経っているのに全く終わってないという事が多々あった。
　だから長男の気持ちはよく分かるが、だからといって‘仕方ない’とは
親の立場から言えない。

 　いわゆる親の立場と‘これぐらい仕方ない’という経験上の現実路線の
バランスの取り方が難しくなるなと痛感する今日この頃だ。