絶妙の落し所となったイチローの処遇

マリナーズがイチロー特別補佐就任発表も代理人は「引退はしていない」

 シアトル・マリナーズは日本時間の昨日早朝イチローを球団チェ
アマンの特別補佐に移動させる事を発表し、その結果イチローは今
シーズンの残り試合に出場する事はないという。

 昨シーズンのオフからFA選手の所属先が年を越しても決まらない
という現状の中で上原浩治や青木宣親らが次々と国内復帰を果たす
中で、イチローは3月に入って古巣のシアトルと契約が成立するの
だがレギュラー外野手がケガで不在という中での措置で彼らが復帰
した場合はどうなるのか?それまでに満足のいく成績を残せるのか
?と注目されていた。

 残念ながら44歳という年齢から来る衰えもあり15試合の出場で
44打数9安打の,205という打率だった事から故障中のレギュラー
選手が戻って来たらマイナー落ちは必至だったのだが、意外にも
球団チェアマン特別補佐という形で残るという結果になった。

 先述したように昨シーズンのオフから大物FA選手達の所属先が
決まらないという異常な状況の中で44歳という年齢にも拘わらず
シアトルとの契約を勝ち取ったという事自体が本来なら凄い事で、
イチローの燃え尽きるまでプレーするという希望に沿った起用を
してもらったものの,205という成績では引導を渡されても仕方な
いと思っていた。

 そしてマイナー落ちイコール退団で再契約先がないままに引退
というMLBプレイヤーの引退パターンを辿ると思われたのだが、
とりあえず今シーズンのプレーはしないものの試合前の練習には
参加して これまでの経験を基にチームを補佐し選手や球団にも
助言を行うという役割を受け入れる事になった。

 確かにイチローの衰えは顕著ではある一方でベンチやロッカー
での影響力は絶大なもので、特に試合に臨む準備などは若手選手
達への格好のお手本になるものというのは以前から言われていた。

 それを考えると今回の措置は絶妙なもので上手い落し所を考え
ついたものだと感心したわけで、退団となれば練習場すら確保で
きずに公園で練習するような羽目になれば来シーズンへのモチベ
ーションも維持できないだろうからイチローもこれを受け入れた
のだろう。

 MLBではこういった事は通常考えられないものだが、それだけ
イチローの残した功績に対するリスペクトが今回の措置となった
のではないかと思うのだ。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 最初で最後の... GWが終了! »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。