最初で最後の体内戦闘のダリー編

 今から50年前の今日OAされたウルトラセブン31話・悪魔の棲
む花は宇宙細菌ダリーが登場し、セブンはダリーに寄生された少女
の体内に潜り込んで戦うという歴代ウルトラどころか他のヒーロー
作品でも類を見ない貴重なEPである。

 当時ミクロの決死圏という人間がミクロ化した潜水艇で人の体内
に入って人命救助する内容の映画があったので、この影響を受けた
と思うのだがミクロの決死圏は消化器系なのに対しセブンは呼吸器
系に潜り込むというのが特徴だ。

 考えてみれば人間の体内で戦うためセブンは武器の使用を極力制
限されるハンデキャップマッチとなるわけで、当然ながら苦戦する
事になる。

 少女の命を救うにはセブンに変身してミクロ化し体内に潜り込む
事だが、人間の体内は広大な宇宙と変わりない未知の世界で何が起
きるか分からない危険な賭けという事になるものの同じ特殊な血液
型を持つアマギの必死の願いに応える形でダンは変身する。

 ダリーが寄生しているのは肺の部分なので鼻から入って行くわけ
だが少女が咳をしたり大きく呼吸をする毎にセブンがタイミングを
計って進むシーンは芸が細かいし、白血球と思われるシャボン玉の
物体からの攻撃を受けるのはリアルで何とかウルトラ念力を使って
凌ぐなどようやく突破しダリーの下に到着。

 ここで肺の血管に取り付いたダリーをエメリウム光線で撃ち落と
すものの、ダリーが発射する特殊な泡でセブンは固められピンチに
陥っていたところに少女の体内に投与された薬で環境が変わりセブ
ンを覆っていた泡が溶け始める。

 ここで再び血管に取り付いていたダリーをエメリウム光線で撃ち
落としてから、発射した先ほどの白血球のような泡でダリーを融か
して倒す事に成功した。

 当時は予算も時間もない中でネットやレースに風船やスモーク
などを使用して体内のセットを作っている一方で、最近はCGが発
達しているのでこういった体内のシーンは作りやすいと思うのだ
が意外な事に以後のウルトラでも一切作られてないのは残念だ。

 

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
« 相変わらずの... 絶妙の落し所... »
 
コメント
 
 
 
スーパーファミコン版の (餃子少年)
2018-05-07 21:34:31
ウルトラセブンのゲームでもダリーは対戦相手として登場します。結構作り込みがしっかりしていて面白いステージでした。
 
 
 
なるほど (こーじ)
2018-05-08 22:55:26
>餃子少年様
 私はゲームはしませんけど、面白そうですね。
 本編でも手こずりましたからね。
 
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。