亀田大毅に進歩なし！

亀田大毅、判定負け…フライ級タイトル戦(読売新聞) - goo ニュース

　07年にWBC世界王者・内藤大助相手に挑戦して反則を繰り返した末に
大差の判定負けした亀田大毅が、なぜか格下外人相手のノンタイトル戦
ばかり繰り返した末にWBA王者のデンカオーセンに挑戦。

　一応 採点は115－113が2人の2－0でデンカオーセンが僅差の判定勝ち
という結果で、大毅は2試合続けて世界王座の獲得に失敗した形だ。

　ただ試合を見ていると‘これで世界戦か？’

という低レベル。

　もともとデンカオーセンは前半型のボクサーで07年11月に当時の王者・
坂田健史に挑戦し1Rにダウンを取ったものの終盤逆襲されて引き分けに
持ち込まれているし、初防衛戦でも終盤ガス欠になって 2－1で何とか
逃げ切ったという感じだ。
　だから昨年の大晦日に坂田を2RでKOした試合は‘これしかない’ という
展開での王座奪取だったと思う。

　一方の亀田大毅は打たれ強さだけは天下一品だが、それ以外には見る
べきものもないと思われていたし減量が かなりキツそうだ。
　だから試合前は王者の前半KOが最も有力、後半勝負に持ち込めるか？
という予想だった。

　試合が始まると大毅の体が減量の影響からか異常に細く見えるし、それを
見越してか王者のボディブローが次々に炸裂。
　大毅も最初はジャブを放っていたが、徐々にガードを固めた低い姿勢で
頭から突っ込んで来るので王者も持て余し気味。

 　ラウンドを重ねるにつれてクリンチというには値しない揉み合いが増えて
くるので‘これが世界タイトルマッチか？’という試合
内容になる。

　王者も予想通り終盤は失速し始めたが大毅は倒せそうなパンチもなく、
一応手数を出す展開でラウンドが進む。
　どうやら王者もポイントでリードしていると思っているからか、安全運転で
判定狙いに切り替えたように思える。

 　ここで亀田の試合をTV観戦する絶対条件が音声を消して
見る事。

　実況が‘ここまでやるか！’というぐらいの贔屓実況
だから聞いていると亀田が勝っているとしか思えない気分になる。

　試合が終わると何故か大毅は勝った気分で肩車をされていたが、見て
いて妙に不快感が募る。
　結局 途中からは以前のようなスタイルに戻っていたし、普段は1階級上
のSフライでの試合ばかりして内藤戦以来のフライ級に落としたため減量が
きつかったせいかパンチに全く迫力がない。

　王者が安全運転したおかげで一応は僅差になったが、固いガードで突っ
込んで身体でコーナーに押し込み手数を出してポイントをかすめ取ると
いう試合運びで世界は取れないだろう。

　年齢的にもフライ級での試合は辛そうだし、1階級上げて日本タイトル
あたりから挑戦しないと兄弟王者は厳しいだろう。 　 　

　ちなみに今日はファイターズがパ・リーグ優勝を決めたため
明日のスポーツ紙の1面はファイターズが占めると思うので、
純粋なスポーツファンとしてもホッとしている。