強敵との対決が1話完結に なったのは

 先日ウルトラマンネクサス憐編の最終決戦のイズマエル戦を1話で終わらせた
事について扱ったのだが、最強ビースト相手に1話のみでは もったいないと思う
一方で昭和ウルトラは最終回も基本的に1話完結だったという事になった。


 実は昭和のウルトラで‘前後編モノとしてやっても面白いのでは’と思っていた
のがウルトラマンのアボラス&バニラ編である。


 3億5千年前に地中に埋められたタイムカプセルから復活した2大怪獣・アボ
ラスとバニラが登場するEPは円谷英二御大自ら撮影したといわれる国立
競技場を舞台にした2大怪獣のバトルシーンのインパクトが強い。


 ところが このEPは本来3億5千年前に‘悪魔のような2大怪獣に再び命を与え
たなら人類は滅びる’とまでいわれた2大怪獣の恐ろしさを表さないといけない
ので、現在の感覚なら前後編で じっくりとやった方がいいはずが1話完結という
基本フォーマットに沿って作られた結果の苦肉の策が本編のようになる。


 つまり最初に復活したバニラは科特隊のビートルが全弾使い切っても倒せない
強敵だが後から復活したアボラスがバニラを倒す事によってアボラス>バニラと
なり、アボラスはウルトラマンとの戦いでスペシウム光線3連発で ようやく倒され
るぐらい強かったという構成になった。


 ウルトラマンのスペシウム光線3連発はウルトラマン全話を見渡しても このEPが
唯一でアボラス&バニラ編の前の16話で八つ裂き光輪が登場していたにも拘らず
ウルトラマンが なぜスペシウム光線の連発に拘ったか?


 おそらくアボラスの皮膚を考慮すると切断技の八つ裂き光輪で倒せる可能性は
低いと判断してのものだろうから、それこそがアボラスの強さを際立たせている。


 第1期の基本はウルトラマンと戦う怪獣は1体のみという事だったので第2期の
ようなアボラスとバニラの挟撃というパターンは使えないし、前後編モノなら
ウルトラマンを一旦敗退に追い込まなければいけないのだが当時‘ウルトラマン=
絶対的な強さの象徴’だった事を考慮すれば一旦とはいえ敗退させるわけに
いかないだろうから1話完結という事になってしまうのだろう。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
身体はレッドキングの改造 (柴田まき)
2013-03-24 00:27:50
確か、一峰大二版の当該エピソードは、
両方を相手にしてませんでしたっけ?

バニラは、リアルタイム時から本編で、
「赤い怪獣」としか呼称されず、
最後は、目を潰され、
アボラスに溶かされるシーンは、
ちょっとかわいそうでした。

ま、アボラスの強さの演出には成功ですけどね。
しかし、ウルトラマンも溶かされかかったのに、
身体をブルブルっと震わせるだけで、
はじき飛ばすのは、
反則だーーーー(笑

『仮面ライダーアマゾン』見ていたら、
カニ獣人の泡を浴びせられたアマゾンに、
例の納谷悟朗氏のナレーションがかぶり、
「アマゾンには、カニ獣人の泡など通用しないのだ!!」
 の、一言で片付けられていました。
おんなじやーーーー。
 
 
 
なるほど (こーじ)
2013-03-24 22:52:31
>柴田真紀様
 やはりヒーローは特別なのですね。

 でも最初にアボラスの熔解泡をかけられたウルトラマンの姿には心配しましたよ。

 原作は確かに2体を相手にしてましたね。

 やはり予算の関係でしょうかね。
 
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