2013選抜高校野球,第1日

岩国商が２回戦へ＝常葉菊川、敦賀気比も―高校野球(時事通信) - goo ニュース

　今日のNo1カードは第1試合で5年前の優勝校で九州大会優勝の沖縄尚学と
過去4年間で3度目の初日登場となる敦賀気比の対戦は、敦賀の岸本と沖縄
打線の対決か。

　第2試合は大阪府予選で大阪桐蔭に勝った履正社に岩国商が挑むのだが、
岩国の高橋が履正社打線を どこまで抑えられるか。

　第3試合は北信越大会優勝の春江工が6年前の優勝校・常葉菊川相手に
どこまで食い下がるか。

　ちなみに菊川が6年前に優勝した時も同じく初日第3試合だった。

　第1試合：敦賀気比 11－2 沖縄尚学

　1回に沖縄が あっさり3人で終わったのに対し鶴賀は沖縄の先発・比嘉を
攻め1番がヒットで出塁すると2番の送りバントが1塁ベースカバー遅れでノー
アウト1・2塁。

　ここで3番のショートゴロで併殺を焦った2塁手が1塁悪送球して1点先行すると
4番のヒットで1・3塁から牽制を1塁手が逸らして2点目が入り、5番の2ベースで
2・3塁を内野ゴロホームアウトで2アウト1・3塁として2点止まりかと思われたら
7番のタイムリーと8番のレフト線の打球をレフトが後ろに逸らす間に2者が還り
一挙に5点。

　2回に沖縄が4番の2ベースと6番のヒットで1アウト1・3塁とするが後続を絶たれ、
その裏に1番の3ベースと2番の犠牲フライで6点目が入り勝負あり。

　沖縄も10安打を放ち8回と9回に内野ゴロで2点を返すが4人の投手が敦賀打線
に16安打されエラーも絡んでは勝ち目がないし、1回裏に3つのエラー絡みで
失った5点が最後まで響いてしまった。

　これも開幕戦ならではの怖さだろう。

　第2試合：履正社 0－1 岩国商

　2回に岩国は4番がヒットで出塁するが5番が併殺打に倒れた後6番がヒットを
放つなどちぐはぐな攻撃で得点できず、3回にもヒットで出塁した8番が盗塁失敗と
拙攻が目立つ。

　ところが5回に先頭の5番が3ベースで出塁すると1アウト後7番が歩いて盗塁し
2・3塁から左腕・東野の投球をキャッチャーが前に弾く間に3塁ランナーが還り
先制。

　なお四球でチャンスを広げるものの東野が踏ん張り、その後も8回・9回とノー
アウトのランナーを出すが追加点を取れず。

　一方の履正社は岩国の高橋の前に2回に5番と7番のヒットで2アウト1・3塁の
チャンスを潰した後は5回の1アウト2塁、6回も2つの四球で1アウト1・2塁と
チャンスは作るものの併殺などで得点できず。

　7回にヒットと四球にバントヒットで1アウト満塁とするが後続を絶たれ、頼みの
4番・沖田も不発で岩国が1－0で逃げ切った。

　6回以降ボールが高目に浮き始めた高橋に対し9回以外はランナーを出して
いたし、特に7回の1アウト満塁で得点できなかったのが結果的には命取りに
なった形だ。

　第3試合：常葉菊川 9－5 春江工

　1回裏に春江は2番・3番の長短打で先制すると2回にも1アウト2塁から9番の
バントを1塁悪送球で2点目を挙げ有利に試合を進める。

　3回まで1安打だった菊川は4回に2番がヒットで出塁すると4番と5番の長短打で
追い付くと、5回には1アウトから四球で出塁した1番が盗塁し3番のタイムリーで
還り逆転し6回にも7番の2ランで5－2とリードを広げる。

　春江も その裏に2アウトから6番・7番の短長打で1点返すと7回にも2アウト3塁
から3番の2ベースで1点差に迫る。

　しかし菊川も8回に2アウトから内野安打と死球で1・2塁から9番の2ベースで
2点を追加して突き放すと9回には3番の2ランで勝負を決めた。

　菊川の14安打に対し春江も12安打を放ったが1点づつしか入ってない。

　例えば2回に1点追加して なおも1アウト2塁から2アウト後2番の三遊間のゴロを
ショートが好捕して内野安打で止めて1点止まりだったのは大きかったし、6回・
7回に1点づつ返した後に なお3塁や2塁で もう1点取れなかったのが明暗を分けた
形だろう。

　特に2回に2アウト2塁でのショート内野安打ではなく抜けて3点差になっていたら
春江が完全にペースを握れていたのではないだろうか。