やはり強くなった折尾愛真

折尾愛真が初甲子園 奥野監督が育てた「怪物打線」/北福岡

 今から4年前に4年だった次男が野球に興味を持ち始めた事から
夏の甲子園の予選を見に筑豊緑地公園球場に連れて行き第1試合で
伝統校の柳川が登場して、8回を終えて4-2とリードしていたので
順当勝ちすると思っていたら9回表に一気に3点を奪われ逆転負け
した相手が今年の北福岡代表の折尾愛真だった。

 当時の感覚からすれば格上の柳川が新興の折尾愛真をあしらって
勝つものと思われ、実際8回終了時点では完全に柳川の勝ちムード
だったのが あっという間に逆転された感じだったから驚いた。

 続く第2試合は北筑-久留米学園戦だったのでネット裏で見たい
という次男の希望でネット裏に行くと、この試合の勝者と次に対戦
する折尾愛真の野球部員が4人我々の前に座っており偵察をしてい
たのだが驚いたのはそのやり方。

 2人がそれぞれのチームのスコアをプロ野球の先乗りスコアラー
の如く配球チャートを付けており、他の2人は1人がスマホぐらい
の大きさのスピードガンで球速を測り1人はオペラグラスで球種を
判別していたのだから感心したし‘ここまで相手を分析しているか
らは強いはずだ’と思ったものだ。

 さらにチームを率いる奥野博之監督は‘打たないと勝てない’と
いうパワー野球の信奉者で打撃を重視するだけでなく、1日8・9
食を食べる食トレ+筋トレで大幅に体重アップさせるなど最新の理
論でレベルアップさせているようだ。

 思えば福岡北部は投手を中心に固い守りで少ない点を守り切って
勝つというのが伝統だったのだが九州国際大付が東北の監督時代に
ダルビッシュ有らを育て大型チームを作った若生氏を監督に迎えた
頃から流れが変わり、73年度の柳川の主将だった吉田幸彦氏が率い
る飯塚や柳川時代に甲子園で8打席連続ヒットを放った末次秀樹氏
が監督をした自由ヶ丘などスケールの大きなスタイルのチームが甲
子園に行き始めたわけで折尾愛真もその流れに乗った形だ。

 そういえば昨夏と今春の二季連続甲子園出場を果たしていた東筑
も40年前など3試合でタイムリーヒット0で甲子園2勝を挙げて
いたのだが、昨夏などは甲子園で13安打を放っただけでなくホー
ムランを含む長打3本を打つなどパワーアップしていた。

 強くなるには時代の流れに乗る事が重要だし、時代遅れの伝統に
しがみ付く‘温故’はあっても‘知新’がない指導者では勝てないという
事になるのではないだろうか。

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