今から40年前の今日77年4月19日に甲子園で行われたタイガ
ースvsジャイアンツ1回戦は、ジャイアンツが延長10回に2点を
奪って5-3で勝ったのだが後に‘青い稲妻’といわれる松本匡史の
デビュー戦でもあった。
前年ジャイアンツとタイガースは最後まで優勝を争いシーズン最
終戦である130試合目にようやく優勝が決まったわけだが、翌77
年はジャイアンツが開幕から9勝2敗で8勝1敗1分で首位のタイ
ガースを追って迎えたシーズン最初の対戦だった。
3回にジャイアンツは柴田勲が歩いて盗塁し高田繁のタイムリーで
1点を先行するものの堀内恒夫が4回に田淵幸一にHRを打たれて追
い付かれると、5回には中村勝広とマイク・ラインバックの連続HR
でタイガースが3-1と逆転する。
タイガースの古沢憲司の前にジャイアンツは7回に1点を返すが
8回まで4安打に抑えられて迎えた9回に2アウトから内野安打で
出塁した土井正三の代走としてルーキーの松本が代走で起用される。
ここで松本は2球目に盗塁を成功させ2アウト2塁からPH山本
功児が動揺した古沢からセンター前に同点タイムリーを放ち追い付
くと、延長10回に7回から登板した浅野啓司と高田のヒットで1ア
ウト1・2塁とし張本勲の2ベースで勝ち越すと王貞治の犠牲フライ
で この回2点を挙げ5-3で逆転勝ちしタイガースに代わって首位
に立つ。
結局このシリーズ勢いに乗ったジャイアンツは残りの2試合を3
連勝して首位を固めると、以後は1度も首位を明け渡す事なく独走
でリーグ連覇を果たしたのだった。