フィリップ・トゥルシエの最終試験スタートから20年

 今から20年前の昨日00年10月14日にレバノンで開幕したのが
AFCアジア杯で、この大会は2年前の10月に代表監督に就任した
フィリップ・トゥルシエ監督が02年日韓W杯まで指揮を執れる
かどうかの最終試験的な大会になった。

 98年10月に代表&五輪監督に就任したトゥルシエ監督は当初
シドニー五輪とアジア杯の出場権獲得がノルマになっていたの
だが、とりあえず両方のノルマは達成しただけでなく前年4月に
ナイジェリアで開催されたU20W杯で準優勝するなど成果は上
げていた。

 ところが6月に行われたコパ・アメリカでペルーとパラグアイ
に敗れボリビアと引き分けただけの2敗1分でグループステージ
敗退や、韓国との親善試合に敗れるなどでトゥルシエに逆風が
吹き始めシドニー五輪のグループステージ突破とアジア杯3位
以内というのが02年W杯で指揮を執れるかどうかにかかった。

 そのシドニー五輪では初戦で南アフリカに2-1で逆転勝ち
すると、2試合目のスロバキアにも2-1で勝ち最終戦ではブラ
ジルから0-1で敗れたものの2勝1敗でベスト8進出を決めた。

 準々決勝ではアメリカ相手に終了間際に追い付かれ2-2で
引き分けPK戦で敗退という形になったが、とりあえずベスト
8進出を決めた事で最初のステージをクリア。

 そして迎えたアジア杯だがエースの中田英寿がクラブチー
ムに復帰した事から中田不在で臨む事になっただけでなく、
組み合わせを見ると意外に厳しいものになっていた。

 当時は参加が12ヵ国で3つのグループステージの上位2ヵ国
と成績のいい3位2ヵ国の8ヵ国がベスト8進出になるのだが、
日本はグループCで最初に前回優勝のサウジと対戦しウズベキ
スタン・カタールの順番で対戦する。

 他を見るとAはレバノン・イラン・イラク・タイで、Bは韓国
・中国・クウェート・インドネシアだから日本のCが最も厳しい
グループに入っている事が分かるだろう。

 3年前のフランスW杯最終予選に進出した10ヵ国の中で今大会に
出場しているのがカザフスタン・UAEを除いた8ヵ国が出場してい
るのだが、AにイランのみでBは韓国・中国・クウェートの3ヵ国
なのに対しCは4ヵ国全てが最終予選進出国なのだ。

 しかもグループCは最後に登場するので決勝ラウンドになると
Aなどに比べて日程が厳しくなるわけで、特に準決勝は中1日で
行われるのだから日程的にも大変だ。

 こういう中でトゥルシエが監督就任以来仕込んでいたフラット
3ディフェンスを中心としたスタイルが、どこまでやれるのか?
マネジメントがどうなるのかといった興味津々の中で始まった
のである。

 

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