ウルトラマンは敵か味方か?

 ウルトラマンネクサスのEP:05適能者・デュナミストでは防衛チームのナイ
トレーダーが‘今後 銀色の巨人をウルトラマンと呼称する’事に決めた。

 と同時にメタフィールドを展開してビーストを封じ込めて戦うのを見て孤門
は‘ビーストの被害を最小限に食い止めるためにメタフィールドを張って
いるので人類の味方’と主張するが凪が反対するというシーンがあった。

 孤門の主張はこれまでのウルトラマンを見てきた我々視聴者の目線での
ものだが、ウルトラシリーズの中でもリアリズムを追求しているネクサスでは
そうはいかない。

 特に副隊長である西条凪は子供の頃に母親を人間体ビーストに殺されて
いる事もあって人間以外の異形の者を憎む傾向が強い。

 考えてみると最初のウルトラマンでウルトラマンが登場しベムラーと戦った
ときに科特隊はウルトラマンを攻撃する事はなかった。
‘ベムラーが敵’とハヤタからの報告でベムラーを攻撃していた科特隊に
とってベムラーと戦っていたウルトラマンを無条件に味方と認識していたの
かもしれない。

  しかも戦いが終わってハヤタが現れウルトラマンを‘彼’呼ばわりしていて
‘ならばウルトラマンと呼称しよう’という事になり人類の味方という事に
なった。

  ウルトラセブンでは対クール星人相手にウルトラ警備隊の隊員を救った
風来坊のモロボシ・ダンを信用し提言を受けて作戦に参加させていた。
 セブンから救出された人達は巨大化したセブンを見て
‘あれは何ですかぁ~’と驚愕して恐れるシーンがあったが、
結局クール星人の円盤を宇宙空間に持ち出して破壊。

 更に(個人的な理屈だが)長官ら防衛軍の首脳陣に自らの正体を見せて
信用させたのかもしれない。

 ウルトラマンとウルトラセブンという2大ウルトラヒーローのファーストコン
タクトで防衛チームはウルトラマンを人類の味方という方針にしていたのに
慣れていてが、リアルを追求するなら凪副隊長のようにビーストと疑う者が
出て当然かもしれないし、今回のようにウルトラマンを攻撃する指令が出
てもおかしくない。

  やはりリアル志向が強い平成ガメラでも自衛隊は当初ギャオスより
ガメラを攻撃対象にしていたのを思い出す。

 見ている我々としては意外な展開だったが、こんな展開もある意味あっても
おかしくはない。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ガメラは見方です! (柴田真紀)
2009-11-03 00:43:00
 『硫黄島からの手紙』で好演してくれた伊原剛志氏が対ギャオス戦で放った台詞。

 作品の中で、このキャラクターが『人類にとって味方である』と明言してくれる存在は重要だ。
 昭和後期のゴジラはイマイチ人気がないが、アレはアレで好きである。

 アニメ版『Theウルトラマン』でも、
「また敵が増えた~!!!」
 という台詞もありますし。

 それにしても、姫矢准はヒドイめにあっているなぁ~。

 (酔っ払ってるので文章の妙なところはご容赦)
 
 
 
そうでしたか (こーじ)
2009-11-03 23:38:10
>柴田真紀様
 ザ・ウルトラマンは見てなかったのですけど、そういうセリフがあったのですね。
 
 やはり味方と認識する人間の質が問題になってきますね。

 文章は大丈夫ですよ、‘味方’が‘見方’になっているぐらいですね。
 
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