ヒーロー番組のコンピューター今昔

 怪奇大作戦の20話・殺人回路はコンピューターを使った犯罪と
いう今でも十分通用するテーマだったのだが、当時のコンピュータ
ーはキーボードを叩いて入力するとオープンリールのテープが回り
紙テープ状にパンチされた答えが出てくるというのが一般的だった。

 そして記憶媒体としてパンチカードが使われており殺人回路では
プログラマーの岡が、パンチカードを抜き忘れたため神谷清一郎に
処分されるというシーンまであるのだからリアルタイムで見ていた
時にはプログラマーの凄さが分かる気がした。

 一方で的矢所長の親友・伊藤大助が営業畑からコンピューターを
扱う機械計算課に移動させられ、岡に見せられたフロントチャート
を見てもチンプンカンプンというシーンなどはコンピューターとい
うのが限られた人にしか扱えないというのが分かるシーンだろう。

 だからか60年代のウルトラなどを見てもウルトラマンではイデ
やフジ隊員らが、セブンではアマギが主にコンピューターを扱って
いたのに対し他の隊員が扱うシーンは見かけなかった。

 70年代になるとゲルショッカー編ではアンチショッカー同盟が
ショッカー首領の居場所を記したコンピューターテープという名の
カプセル状の物を奪って‘テープをコンピューターにかけてみよう’
というセリフもあったし、仮面ライダーV3では悪の組織デストロ
ンに音声で応答できるコンピューターまで登場していた。

 それが80年代に入るとコンピューターも徐々にコンパクトにな
り一般の人にも扱えるようになっていたし、記憶媒体もフロッピー
ディスクからCDになり今ではフラッシュメモリーになっている。

 ちなみに04年のウルトラマンネクサスでは防衛チームのナイト
レーダーではコマンドルームだけでなく、自室にもノート型パソコ
ンが隊員個人で所持して調べものなどをしていたのが印象的だ。

 こうして見ているとコンピューターが徐々に小型化されただけで
なく限られた人にしか使いこなせなかったのが一般の人にも扱える
ようになってきたのが分かる一方、ナイトレーダーには石堀のよう
なアナライズ担当の隊員がいたり吉良沢優のような作戦参謀が
扱うパソコンは他の人では使いこなせないような代物もある。

 つまりコンピューターは一般人が使いこなせるようになった
一方で、更に進化し専門でないと使えないものもあるという事
になるのだろう。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )
« 40年前の1月に... 国際試合をサ... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。