【BOX】ロマゴン、4階級制覇!井上尚との対戦にも乗り気
今日はWOWOWでパウンド・フォー・パウンドといわれるWBC
フライ級王者ローマン・ゴンサレスとミドル級王者ゲンナジー・
ゴロフキンの試合がOAされた。
最初の試合がホセ・クアドラスvsローマン・ゴンサレスのSファ
イナルで行われたSウエルター級ノンタイトル10回戦で4月に引き
分けた亀海善寛と歴戦の雄ヘスス・ソト・カラスとの対戦。
前回は手数のソト・カラスとボディを中心に的確にパンチを決めた亀
海が一進一退の攻防の末引き分けだったのだが、今回は1Rから亀海が
ボディを効かせて上々の立ち上がりを見せ優位に試合を進める。
とはいえ前戦同様に亀海がパンチをヒットさせてもガードの上からで
も打ちまくるソト・カラスの粘りには手を焼きロープに詰めても巧く逃
げられるし、パンチが効いたと思われても瞬く間にダメージがなかった
かのように反撃してくるので予断を許さない。
的確なクリーンヒットでは亀海だがジャッジ受けするソト・カラス
の攻撃にポイントが流れているのでは?と思われる展開で進んだ8Rに、
亀海のボディ攻撃が効いて遂にソト・カラスが後退し追撃の連打でダウ
ンを奪うと何とか立ってきたものの このラウンド終了時点でギブアップ
となり亀海の8R終了TKO勝ちとなった。
そしてメインのローマン・ゴンサレスが4階級制覇をかけてWBC:
Sフライ級王者カルロス・クアドラスに挑戦する試合は1Rに王者が巧
く距離を取って戦うものの、2R以降はロマゴンのプレッシャーが勝り
‘王者の足が止まったらアウト'的な雰囲気が漂い始め終盤にもTKOか
と思われた。
ところが5Rぐらいから王者が足を止めて迎え撃つ形で戦い始めると
ロマゴンのパンチが空転する場面が増え、軽いながらも王者のパンチが
ヒットして顔が腫れ始めるなど予断を許さない状況になってきた。
特に6R以降は王者のペースになり王者のパンチが強くヒットすると
ダウンもありえるような雰囲気だったのだが、9R以降ロマゴンのパン
チが単発ながら的確にヒットし始めたのに対し王者は軽いパンチをヒッ
トさせるもののプレッシャーの前に後退しがち。
とりあえずドローもありえると思った試合は117-111、116-112、
115-113の3-0でロマゴンの手が上がり苦闘の末の4階級制覇達成と
なった。
最後に録画中継で行われたWBC&IBFミドル級タイトルマッチは体調
不良を噂された王者のゴロフキンが1Rから攻勢をかけ、ブルックから
2Rに左アッパーをヒットされて後退したものの3Rからペースを取り戻
しブルックは右目下を気にしている模様。
4R以降さらにペースアップしたゴロフキンは5Rに一方的に連打を
集めたところでブルック側からタオルが投入されTKO勝ちと快勝した。
2つのビッグマッチに亀海の試合と見応えのある3試合を見る事が
できてWOWOWに加入していてよかったと実感する1日だった。