前作で団地に偽装したインベーダー基地を破壊しているのを見かねた藤本が
御手洗博士らSGMのメンバーの制止も聞かずに単独で出動して攻撃しミラー
マンに甚大なダメージを与えてしまう。
正義感溢れる藤本だが直情的な性格から意地を張って行動して窮地に陥る
ケースが多く今回のEPは典型的なパターンで、藤本の葛藤や贖罪の意識から
死に場所を求めるように無謀な攻撃を繰り返すという行為に出る34話の後編
である。
また格納庫に瀕死の状態で横たわっているミラーマンを見つめながら
‘私は科学者だ。
神に助けは求めたくない、しかし今は神に祈りたい、ただそれだけだ‘
というセリフに自らの主義をも捨てて京太郎の命を救いたいという心情が見事に
表されているのも出色だ。
藤本の操縦するジャンボフェニックス2号機の攻撃で甚大なダメージを被った
後にスモークネスを最後の力を振り絞って倒したミラーマンは力尽きるのだが、
その直後に新たなる怪獣・モグラキングが出現。
ジャンボフェニックスは力尽きたミラーマンを基地の格納庫に搬送するが瀕死
の状態で心臓のみが微かに動いている状態を見た藤本は、博士やチーフの
制止命令を聞いていれば・・・自分を責め続ける。
新宿西口に出現したモグラキングはビル群を盾にしたためジャンボフェニッ
クスは空からの攻撃を諦めて地上からロケット砲で攻撃するが思ったような効果
が出ないため、藤本は無謀にも至近距離から攻撃し怪獣が破壊したビルの破片
に当たり大ケガを負う。
実はミラーマンを瀕死に追いやった藤本は自らの死を持って償うつもりの攻撃
だったのだが、ミラーマンの心臓が止まり死亡を知り嵐の中を狂ったように走り
回る。
ところが嵐が去った後に格納庫に光が差し込むとミラーマンは復活するのだが、
それを知らない藤本は再び出現したモグラキングに向かってフェニックス2号機
に搭乗し単独で無謀な特攻作戦をしかける。
当然のようにモグラキングの攻撃で被弾しチーフ以下から脱出を促されるが、
そのまま怪獣に突っ込もうとするのだった。
そこに復活したミラーマンが2号機を受け止めて藤本を救うと共にモグラキング
に挑みミラクルキックで倒した。