大分‘下克上’のJ1復帰

大分、４年ぶりＪ１復帰＝Ｊ２で６位、５位千葉破る―昇格プレーオフ(時事通信) - goo ニュース

　今日 国立競技場で行われたJ1昇格プレーオフのファイナルでJ2で6位だった
大分が5位だった千葉を86分に林のゴールで挙げた1点を守り切って1－0で
勝ち4年ぶりにJ1昇格を決めた。
　
　今年から始まったJ2昇格プレーオフでは3位から6位までのチームにJ1への
昇格チャンスを与えるわけだが、初年度から6位通過の大分がJ1に昇格すると
いう‘下克上’になった。

　初戦で3位だった京都にアウェーで4－0で大勝した大分が同じく4位だった
横浜FCにアウェーで4－0で勝った千葉との対戦。

　従来なら有利なはずのホームでJ2の上位チームが敗れたのは引き分けOKと
いうアドバンテージが かえってプレッシャーになったかのように思えるが、ファイ
ナルは中立地の国立競技場で行われるので条件はイーブンに近いものの引き
分けOKは千葉だから それが両チームに どう作用するかというのも注目の1つ
だった。

　そぼ降る雨の中 開始早々から千葉がボールを支配し有利に試合を進めるの
だが11本中6本の枠内シュートもGK丹野のファインセーブなどに阻まれ得点
できず。

　それに対し大分は森島をターゲットにロングボールを送ろうとするものの こぼれ
球を拾われてチャンスらしいチャンスを作れずに6本打ったシュートのうち枠内
シュートは1のみで時間だけは刻々と過ぎるので引き分けで千葉昇格がチラつき
始めていた。

　ところが残り4分で森島が相手DF裏へ出した浮き球のパスをオフサイドぎり
ぎりからフリーで抜け出した林がGKの頭を越すループシュートを決めて遂に
大分が先制。

　5分という長いロスタイムを含めて千葉も猛攻を仕掛けるが何とか凌ぎきり
4年ぶりのJ1昇格を決めたのだった。

　千葉にいた林が決勝ゴールを決めたというのも凄い偶然だが4年前に大分が
J2に降格した時に大分に対し決勝ゴールを決めたのも当時 京都でプレーして
いた林だというのは凄い因縁だ。

　つまり元千葉の林丈統によってJ2に降格した大分が、今度は林によってJ1に
昇格したという事になる。

　本来ならJ2の6位が3位以下を差し置いて昇格とは・・・とは思うが、経営難を
乗り越えての復活という大分に対するサッカーの神様の粋なプレゼントと思い
たい。