映画館デビュー秘話

　9月29日にアップした映画館デビューについて追加エピソードを
　実は私が始めて行った「キングコング対ゴジラ」は私が行きたかった
映画ではなく本当は大映の「ガメラ対ジャイガー」に行きたかったのだ。
　当時ガメラシリーズは毎年立て続けに製作されており特にガメラは
子供の味方という設定だったので子供達に人気があった。
　当然私も周りに影響されガメラが好きになったし情報もガメラが多く
プラモデル屋に行くと1個50円のキャラクタープラモデルがあった。
当時の1日の小遣いは30円、1日ガマンするかしょぼいテストでもいいから
100点取ると50円に小遣いがアップしていたから買って作るのを楽しみに
していた。まぁプラモデルといっても所詮チャチなシロモノで手足と首を
接着すれば出来上がるのだ。
　んで最初に買ったのがジャイガー、続いてギャオス、ガメラを買った時点で
このプラモデルはなくなってしまった。
　だから本物を見られる「ガメラ対ジャイガー」は是非行きたかったのだが
親の都合で行かれずに「キングコング対ゴジラ」になったのだ。
　「ガメラ対ジャイガー」を見に行った連中が羨ましくて仕方なかったし
見に行った連中が「面白かった」を連発していたのでずいぶん悔しい思いを
したものだ。後にソノシート付き紙芝居を友人が買ったので見せてもらいに
行きストーリーは覚えた、だが小学校高学年になってTVで見るとイマイチで
「キングコング対ゴジラ」の方が当然ではあるが断然面白かった。
　その後大映が潰れたのでガメラシリーズを映画館で見る事はなかったし
東宝チャンピオン祭の再映版のゴジラを中心に見に行くようになったのだ。
　ただキンゴジを行ったからこそ怪獣映画への傾倒は加速度的になったわけで
親の用事がなければどうなっていただろうかと少し思う今日この頃である。