宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

「まずもろともに」

2005年03月15日 | Weblog
"冷え冷えとした教室では本を読んだり、字を書いたり、
数を数えたりして大変賑やかです。
どこにも、わんぱくな子供がいるものです。
先生もすっかり困ってしまう事があります。どうにも
ならなくなると先生は、そのいたずらっ子を廊下に立たせます。
ただ立たせる訳ではありません。水の一杯入った茶碗を持って
それをこぼさない様にじっと立っていなければならないのです。
風がスースー入って来る廊下にそうして立っているのは中々厳しい
罰です。
ある時賢治は友達がそんな目にあっているのを見ました。
賢治はその時どうしても黙って通り過ぎてしまう気にはなれません
でした。
(つらいだろうなあ。)
と思うと、賢治は友達の手から茶碗を取って、その水を飲んでしまい
ました。驚いたのは立たされていた少年です。先生もきっと吃驚した
事でしょう。そして賢治に向かって怒っていいのか、ほめていいのか
考え込んでしまったに違いありません。"

昨日お借りした書を読んでおります。わたくしが知らなかった逸話も
多く勉強になります。上記の逸話、もしわたくしが彼であれば、
教師であれば、と少し考えてしまいました。
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