(金剛亥母)
高藤仙道の本に書かれていない部分の法で、
本来の内火の行は 全身の毛穴にまで内火を至らせる事や、
黒忿怒ダーキニーを本尊として 下半身に内火を巡らせる事などを行って
完全となるようです。
以下 内火の行の基本部分の続きで
こういった煉法を行う時は
飲酒後や 激しい運動や肉体労働をして疲れている時、
怒った後や
性的なエネルギーを発散した後は避けるようにします。
「外観内身空法」
結跏趺坐か 半跏趺坐で座して
両手は 親指を内側に入れて握り、
両手を膝の皿の所に置きます。
頭上に 赤色の蓮華があり、
蓮華の中央に伝法上師がおられる様子を観じる事になっていますが、
伝法上師がいない場合は 他の上師にする事になりそうです。
そして誦します。
「我今発此勝義菩提心(がこんほっししょうぎぼだいしん)
解脱今生方便拙火定(げだつこんしょうほうべんせっかじょう)
慈悲喜捨救度有情故(じひきしゃきゅうどうじょうこ)
成就智慧脈気明点道(じょうじゅちえみゃくきみょうてんどう)。」
そして上師が一筋の赤光に変成して、
自己の頭頂から胸の中央までを まっすぐに貫き、
そして上師が 胸の中央の赤蓮華に座しておられ、
上師が徐々に大きくなって自己と融合する様子を観じます。
それから自己が 金剛亥母に変成して
眉間よりわずかに下の部位に もう一つの赤色の眼が現れ、
それが金剛亥母の眼になって ルビーのような光を放つ様子を観じます。
そして 自己が右脚を仏父に絡めて抱き合う様子を観じ、
また自己の内側が空性であると観じ、
やがて赤い気球のように膨張して、
宇宙を満たすほどの大きさになってから、
今度は ゴマ粒ほどのサイズにまで縮小し
拡大と縮小を1セットとして 9回繰り返します。
【全身の毛穴(微細な霊的脈管の出入り口)に内火を至らせる】
■金剛亥母となった自己を観じ続けながら、
深く息を吸い込みながら 宇宙の金光を吸い込むと観じて
その光が臍部に至らしめる。
そして息をゆっくり吐きながら
臍部の金光が 全身の毛穴に至って、
全身の毛穴から 四方八方に 赤色の光が放出されるのを観じる。
この吸う・吐くを1回として 9セット行う。
■それから 今度は臍部に 赤色の「ウン字」がある様子を観じ、
息を吐く時に 全身の毛穴から 四方八方に
無数の赤色の「ウン字」が放出され
息を吸う時に 放出した「ウン字」が再び毛穴を通じて
臍部に戻る様子を観じる。
この吸う・吐くを1回として 9セット行う。
■それから 今度は臍部に 小さな金剛亥母がある様子を観じ、
息を吐く時に 全身の毛穴から 四方八方に
無数の小さな金剛亥母が放出され
息を吸う時に 放出した小さな金剛亥母が再び毛穴を通じて
臍部に戻る様子を観じる。
この吸う・吐くを1回として 9セット行う。
「ハヌマーン神より 速やかに無限の力を授かる」
ハヌマーン神に 礼拝や供養を捧げて誦す事で
速やかに無限の力を授かるとされます。
★「ハム・ハヌマテ・ルドラートマカーイ・ウン・パッタ。」
「邪念や悪夢 悪しき星周りの影響より守られる」
ドゥルガ女神に 礼拝や供養を捧げて誦す事で
邪念や悪夢 悪しき星周りの影響より守られるとされます。
★「シャンティ・カラマニ・サルヴァトラ
タター・ドゥ・スワプナ・ダルシャネ
グラー・ピダース・チョグラス・マーハートミャム
スピヌ・ヤーンマム。」