(木瓜を銅器に盛って捧げるイメージ)
( `m´) 「…木瓜を 諸仏に捧げる事で
涅槃の果位が得られるとされます。
木瓜がある場合は それを捧げるのがよろしいのですが
木瓜が無い場合は
木瓜を模したものを捧げたり
また 木瓜を銅器に盛って捧げると観想する事で
その功徳が得られるとされます。」
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A子は24歳の時、28歳の高卒の男性と結婚した。
1987年当時、夫の月給は27万円であり、それほど
安月給とも思われないのだが、A子はこれを
安月給だと思った。
夫が高収入を得ているために自適の生活を楽しんで
いる友人がいたからだった。
その事で夫に不満をぶつけると、夫はA子に働きに
出る事を勧め、また横から姑は「夫の持って来る
給料をありがたく受け取り、それを上手に切り盛り
するものだ」と口を出した。
不満の多い人というのは自分の言動は全て正当化し、
悪いのは全部相手だと決め付けてしまうから始末が
悪い。
相手の意見などまるで聞こうとしないし、反省も
しない。
A子は心中で「他にいくらでも口があったのに、親切心
から学歴のない無能な男の所に嫁に来てやったのに、
親子で寄ってたかって私をいじめて」と毒づいた。
その日を境に姑との仲が険悪になり、一度実家に戻るが
そのまま離婚までいきついてしまった。
働きに出るが生来わがままで働く事の嫌いなA子は何処で
勤めても上司や同僚と衝突して三ヶ月ともたない。
実家では兄が結婚して家を継いでいたが、自分の我ばかりを
通そうとするA子は兄嫁ともうまくいくはずがなく、
小さな言い争いがもとで実家をも飛び出し、学生時代からの
ホステスをしている友人のアパートに転がり込んだ。
A子は彼女と同じ店に勤め、そこで三ヵ月後に素晴らしい
男性と出会った。
彼は資産家の息子でその街に月に一度仕事で来るのだと
いう。A子は30歳でハンサムで、身なりのいい独身の彼に
入れ込み、彼と密会するためのアパートを借り、一ヶ月に
一度会う事となった。
密会はやがて月に一度が週一度になり、男は最後には
毎日の様にそのアパートに入り浸る様になった。
仕事に関して尋ねてみても曖昧な返事しかなく、不審に思って
彼の名刺にある連絡先に電話を入れると、案の定そこには
男と全く関係のない人が住んでいた。
男は資産家の息子でも何でもなく、ただの遊び人だった。
それを問い詰めると男は豹変し、以後少しでも逆らおう
ものならA子に殴る蹴るの乱暴をはたらいた。
たまりかねて警察に駆け込んだ事で男は逮捕されてこの件は
何とか落着となったが、A子は心身共に深く傷つき、その
ショックから病床に伏せるという不幸に遭遇する事になる。
幸せを求めてスタートしたA子だったが、図らずも中途で
起きたアクシデントによってその人生は大幅に狂って
しまったのである。
この様に、不満は不満を呼んで結局はその人を不幸に
陥れてしまうのである。
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本日は感謝祭でしたが、この数日改めて「感謝」に関し
まして色々と考えさせられました。
感謝して良い事に感謝出来ない、気づけない事は
本当に人間にとって不幸な事かもしれません。