(具光仏母)
具光仏母に 供物を捧げて誦します。
(帰依)
「安住虚空遍虚空(あんじゅうこくうへんこくう)
上師本尊空行衆(じょうしほんぞんくうぎょうしゅ)
諸仏正法聖賢僧(しょぶつしょうほうしょうげんそう)
我等六道敬帰依(がとうりくどうけいきえ)。」
(発心)
「我与無辺有情衆(がよむへんうじょうしゅ)
本来即為正覚仏(ほんらいそくいしょうかくぶつ)
明瞭如是之本性(めいりょうにょぜしほんしょう)
殊勝菩提発心也(しゅしょうぼだいほっしんや)。」
(礼賛)
「諸仏加持総集智慧身(しょぶつかじそうしゅうちえしん)
光芒之網平等遍虚空(こうぶしもうびょうどうへんこくう)
摧魔賜予悉地如意成(さいましよしっちにょいじょう)
頂礼讃頌具光仏母尊(ちょうらいさんしょうぐこうぶつもそん)。」
(観修)
蓮華の中央に 「マン字」が輝き
「マン字」が 具光仏母の御姿に変じ
具光仏母の胸の中央に
「マン字」を中心とした
このような眞言の輪が光を放っている様子を観じて誦す。
「空性之中蓮華月輪上(くうしょうしちゅうれんげがちりんじょう)
マン字頓変無憂光芒母(まんじとんぺんむうこうぼうも)
身顔金色右手勝賜印(しんがんこんじきうしゅししょういん)
左手執持無憂之樹枝(さしゅしつじむううしじゅし)
綢緞珍宝円満諸装飾(とうたんちんほうえんまんしょそうしょく)
蓮月てん上双足半跏趺(れんがつてんじょうそうそくはんかふ)
心間月輪心呪繞マン字(しんかんがちりんじゅにょうまんじ)
放光息寂護持事業成(ほうこうそくじゃくごじじごうじょう)。」
何遍も誦す。
「オン・マラザヤ・マン・ソーハー。」
「他無能勝息業賜護佑(たむのうしょうそくごうしごゆう)
尊勝諸方一切威力成(そんしょうしょほういっさいいりきじょう)。」
「百字眞言」を3遍誦す。
「オン ベンザ サト
サマヤ マヌパラヤ
ベンザ サト テノパ ティタ ディド メバワ
スト カヨ メバワ
スポ チャヨ メバワ
アヌ ラト メバワ
サルワ シッディ メタヤツァ
サルワ カルマ スツァメ
ツィッタン シュリヤン クル ホン
ハハ ハハ ホー
バガワン サルワ タターガタ
ベンザ マメムンツァ ベンザ バワ
マハ サマヤ サト アー。」
「眞実供物意幻供(しんじつくもついげんく)
普賢無上供養雲(ふげんむじょうくよううん)
虚空広大妙荘厳(こくうこうだいみょうそうごん)
外内密供大海供(がいないみつくだいかいく)。」
(讃頌)
「理応讃頌諸一切(りおうさんしょうしょいっさい)
所有塵数仏刹土(しょうじんすうぶっせつど)
以刹塵身恭敬礼(にせつじんしんきょうけいらい)
最勝信心讃頌汝(さいしょうしんじんさんしょうにょ)。」
(回向)
「我今速以此善根(がこんそくにしぜんこん)
成就具光仏母尊(じょうじゅぐこうぶつもそん)
一切有情悉無余(いっさいうじょうしつむよ)
其之仏地願登臻(ごしぶっちがんとうしん)。」
「一切如来金剛三業最上秘密大教王経」
一切如来金剛三業最上秘密大教王経」を一部でも
誦したり 書写したり 思惟したりする事で
無辺際の功徳が得られるとされます。
以下「一切如来金剛三業最上秘密大教王経」の一部です。
「爾時世尊(にじせそん)
阿しゅく金剛如来(あしゅくこんごうにょらい)
受勧請已(じゅかんじょうい)
即入一切如来(そくにゅういっさいにょらい)
大智光明(だいちこうみょう)
阿しゅく金剛三摩地(あしゅくこんごうさんまじ)
従定出已住金剛三業(じゅうじょうしゅついじゅうこんごうさんごう)
宣説金剛部(せんせつこんごうぶ)
最上精妙自根本心大明曰(さいじょうしょうみょうじこんぽんしんだいみょうわつ)
オン・ヴァジュラ・ダルク
説此大明時彼仏世尊(せつしだいみょうじひぶっせそん)
従一切如来身語心中(じゅういっさいにょらいしんごしんちゅう)
出現持明人(しゅつげんじみょうにん)
現黒白赤三種色相(げんこくびゃくしゃくさんじゅしきそう)
与阿しゅく如来大印相応(よあしゅくにょらいだいいんそうおう)
安住最上根本一切如来(あんじゅうさいじょうこんぽんいっさいにょらい)
金剛三業(あんごうさんごう)
此持明人於東方坐(しじみょうにんおとうほうざ)
是名金剛部主(ぜみょうこんごうぶしゅ)。」
「肉を供養して地神を供養する」
密教においては
自己が殺生をしない肉を捧げて
山神や地神や鬼神を供養する方法があり、
時に人間に害を与える事がある
山神や地神などの陰に属する神々は
血や脂肪、肉と切り離せない部分があり、
そういった神々に 血肉を捧げる事で
人間に害を与えなくなり
また 自己の業報や横逆や 修業における障碍などが覗かれるとされます。
肉を煮立てた料理を用意して
焼香して 自己が本尊に変成して
一切の神々を迎えると観じて
可能であれば 八種の供養を行い
そして 料理と香の煙を神々に与えると観じて誦します。
「オン・アー・ウン
我献此殊勝紅施食法(がけんししゅしょうこうせじきほう)
給尊貴的応供者上師三宝(きゅうそんきてきおうぐしゃじょうしさんぽう)
雖上師三宝無欲無求(すいじょうしさんぽうむよくむぐ)
我心仍恭敬献供養(がしんにょうきょうけいけんくよう)
願一切衆生積集福慧(がんいっさいしゅじょうじゃくしゅうふくえ)
願一切衆生証誤菩提(がんいっさいしゅじょうしょうごぼだい)
開悟成就之護法衆(かいごじょうじゅしごほうしゅ)
受此不尽甘露之供養(じゅしふじんかんろしくよう)
祈消業報及横逆(きしょうごうほうきゅうおうぎゃく)
願消法上之障碍(がんしょうほうじょうししょうげ)
悲心迎請六道有情衆(ひしんげいじょうりくどううじょうしゅ)
接納吾之随喜大供養(せつのうごしずいきだいくよう)
藉此不尽欲之功徳(しゃしふじんよくしくどく)
願皆満願離苦得自在(がんかいまんがんりくとくじざい)
悉出各界之折難(しっしゅつかくかいしせつなん)
一切宿世冤親債主們(いっさいしゅくせえんしんさいしゅもん)
我以不二之シャ心献供養(がにふじししゃしんけんくよう)
由此無辺無際之妙供(ゆうしむへんむさいしみょうく)
祈冤親債主們満意(きえんしんさいしゅもんまんい)
消除所有嗔恨及怨たい(しょうじょしょうしんこんきゅうえんたい)。」