宮地神仙道

「邪しき道に惑うなく わが墾道を直登双手
または 水位先生の御膝にかけて祈り奉れ。つとめよや。」(清水宗徳)

疑義の網

2006年05月31日 | Weblog
「この大地が荒地や茨などのない
清らかなものとなりますように。
掌の如く平らかで
青金石の如き静穏さをたたえた大地と
なりますように。」

この州は中西部でも例外的に仏教寺院が発展
している場所です。チベット仏教の各宗派の
寺院やセンターも点在し、再興されたカダム派の
寺院もあります。
このカダム派では一つの言葉が伝えられています。
「朝あなたが死に瞑想しないならば、その朝は無駄な
ものとなる。もし昼あなたが死に瞑想しないならば、
その昼は無駄なものとなる。もし夜あなたが死に瞑想
しないならば、その夜は無駄なものとなる。」

この州内の数ある仏教センターの中の一つに、
一人の中年婦人が教鞭をとっている所があります。
詳細を調べると、彼女は以前仏教を学んでいたらしいの
ですがそれも定かではなく、また特に灌頂を受けた訳でも
なく、しかし自分が某リンポチェの転生した魂を憑依の
様にして受け取り、霊的資格を受けたと自己宣伝して
おりました。
これに関してはいずれの宗派からも承認がないのですが、
彼女は勝手に法衣を身にまとっていました。
この事を知って、以前寺院内で見かけた、供養を終えて
読経していくべき際に、突然禅定の姿勢をとって瞑想の様な
事を始めたり、あえて他者の目前で五体投地を試みる白人女性を
つい思い出してしまいました。

キリスト教の中には昔から自分こそが次期教皇だ、預言者だ、
選ばれた聖なる者だと見なして自己宣伝する人がいますが、
どの宗教宗派の中にもこうした事は少なからずあるのかも
しれません。
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どこへ行っても人は…

2006年05月30日 | Weblog
「それから人の悪口を言わない、聞かない事も
僕のポリシー。
デビュー当時に付き人をしていた僕の師匠が、
"コンマ以下の人間になるな"と言っていたんです。
つまり人の悪口を言ったりするのは人としてコンマ以下だ、
という事。僕はいい人間になりたい、と強く思っていますから、
そういう悪い事はしないし、悪い考えも持たない様にしています。
小さい頃はハーフという事でコンプレックスがとてもありました。
争ったり競う事はせずに、自分はダメなんだって引いてしまう
様な子でしたね。心の中では日本の幼稚園、学校に通っていたから
全くの日本人だと思っていたんですけれど、周りはそう見ないから
しょうがないなって。母も"他人が心無い事を言っても、
寛容でありなさい"
と言っていました。人間って九割がた他人の影響を受けて、
人となりが形成されるんじゃないかな。僕は父や母、学校の神父や
この道で出会った師匠といった人達に、色々な影響を受けて
きたんだと思います。」
http://www.shinseibank.com/f_support/contents/
p_mag_200501p3.html


俳優の岡田眞澄氏が食道癌の為に死去されたとの事です。
「一億総タレント時代」などと言われて久しいですが、
反面没個性と言うか、一時的に取り上げられて目立つだけの傾向がどこか
までか出来上がってしまっており、岡田氏の様な独特の個性を備えた
俳優は今後はあまり現れないのでは、と個人的に予想しております。

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もし彼が林檎を食べなければ…

2006年05月29日 | Weblog
「イギリスの歴史家トインビー博士が来日した時、
その話題に仏教の大きな特徴として菩薩道のある事を
挙げたという。 
トインビーの感激したのは、仏となり得る身でありながら、
この世で悩み苦しむ衆生を救済する為に地上に留まって
救済活動をする菩薩の存在であった。従って極楽に往生して
そのままである事を至上の事とすれば、それは真の仏教ではなく、
再び人間に戻って衆生救済の活動をする所に仏教の仏教たる
所があると久松真一は言っている。」
http://homepage3.nifty.com/rohan/ronbun/ronbun-47.html

アメリカの高名な説教師、コラピ神父の4年前の説教を聴きました。
遠回しな表現を用いてではありましたが、大体この様な事を
説教中に語っていました。
「現代社会は家庭にも社会にも問題が多過ぎる。私の所にも
実際様々な問題事の相談が持ち込まれるが、正直うんざりする
内容と話しばかりだ。自分が修道院の奥に篭もって祈りと黙想
のみに専心出来ればどれほど良いだろうとさえ感じる事がある。」

このコラピ神父という方はカトリックの中では言わば「改心組」
に相当する方の聖職者で、神父になる事を願う以前は麻薬の取引や
様々な悪事に関わった人でした。そうした悪に強い元犯罪者にさえ
悲観的に感じられる社会…しかしそれも混乱したアメリカ社会の
現実の一部である様に思います。
しかし宗教宗派に関わらず、自分だけの平安を良しとせず、まず他者の
ために働くのが真の宗教家のあるべき姿と言えるのかもしれません。


このコラピ神父の証言によると、コカインなどが密売人などの手に
渡る前に、組織的にそうした薬物に対し悪魔的な儀式を施して、
それらの薬物の摂取を通じて魔的な力が遍く行き渡る事が願われて
いたとの事です。わたくしは手にした事もありませんが、恐ろしい
話しであると思いました。
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献香

2006年05月28日 | Weblog






【献香】

「無極眞香(むきょくしんこう)  鑑心虔(かんしんけん)
供養三宝(くようさんぽう)  道法師(どうほうし)
学香高挙(がくこうこうきょ)  達先天(たつせんてん)
大道康荘(たいどうこうそう)  接祥煙(せつしょうえん)
道由心学(どうゆうしんがく)  假香伝(かこうでん)
香焚玉炉(こうふんぎょくろ)  存帝前(ぞんていぜん)
所祈所願(しょきしょがん)  賜如言(しにょげん)
無極眞香(むきょくしんこう)  証良縁(しょうりょうえん)
献眞香(けんしんこう)
志心帰命礼(ししんきめいらい)
道安聖恩(どうあんせいおん)。」
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"最良の医者"

2006年05月27日 | Weblog
「平成17年6月10日に食育基本法が成立。
国民が健全な心身を培い、豊かな人間性を育むため、
食育に関する施策を総合的かつ計画的に推進する事
等を目的とした――」

わたくしが生まれる以前の時代では、こうした法律
の制定自体が考えられなかった様に思われます。
日本の現在の一部の子供達の食生活の、目を覆いたく
なる様な酷さに関する報道を度々目にしていますが、
法律は法律を守れても、どれほど子供達の食生活を守れる
かは疑問な所でもあります。

こちらでは毎週一つの番組で、子供の肥満に悩む家族が
登場し、専門家による指導を受ける内容のものがあります。


本日登場したその裕福な家庭は十代の子供達も含めて
全員体脂肪率が40%近くもあり、普段口にするものは
大量のジャンクフードとジュースと揚げ物のみで、
身体を動かす習慣も無く、毎日のテレビ視聴時間が全員
5時間を超えているという生活を送っていたそうです。
番組内では、その子供達が現在の生活を送り続けるならば
40歳を迎えた時にどの様な外見を備えるか、CG映像によって
表されました。その計算された映像での子供達の姿は非常に
不健康そうで、また不相応に老いて見えました。
彼らの両親には衝撃的であった様で、特に父親の方は涙さえ
浮かべていました。
健康を害するという数字的なデータよりも、こうした視覚的
映像の方が、より大きなインパクトを与えるという事なのでしょう。

「あなた達がお子さん方を殺しているのですよ!」
専門家に頭をぶっ叩かれ、彼らは指導を受け入れました。
数週間の指導中、運動や食生活の改善などによって彼らの
生活スタイルと体型に変化が見られ、専門家により「成功」
という良い評価を与えられました。

こうした事は裕福な国でしか起こり得ぬ問題でありますが、
実際の所、非常に根が深い問題である様に感じました。

「ほとんど全ての病気は食事に注意する事、食べる量を制限する
事によって防ぐ事が出来る。どんな医者でも小食にした方が健康に
良いと言う。食べ過ぎが問題を生むのだ。
現代はあまりに物が溢れているために、病人や病院が溢れているのだ。
そこには多くの心の問題があり、沢山の精神病理学者がいて、沢山の
精神病院がある。これが"近代国家"というものなのだろうか?」
(サッチダーナンダ)
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「老闘士のその後」

2006年05月26日 | Weblog
脳年齢テストのサイトを見つけました。
http://health.www.infoseek.co.jp/yazuya

こちらはあくまで簡易版との事で、また脳年齢に
対する評価や解説の様なものはありませんでした。
知能テストの類とは少々異なり、記憶力を中心的に
検査する内容と言えそうです。
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眠れる魚

2006年05月25日 | Weblog


いつ頃から伝えられているものか存じませんが、生命の
危機を予測する「三脈の法」という方法が日本に伝えられて
います。
人間は当人に全く自覚がなくとも、生命の危機を事前に察知し、
身体が付随的な反応を示すのであるそうです。この方法の説明に
関しましてネットで探しました所、
http://f37.aaa.livedoor.jp/~kaiun/tobira/sanmyaku.html
こちらのサイトが図解入りで見やすく思われました。
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よそで平安を探さず…

2006年05月24日 | Weblog
「世界で22分に一人、地雷よって命を奪われ傷つけ
られ、しかも被害にあった子供のうち85%は病院に
運ばれる前に死亡しています。」

アフガニスタンにおける、小さな日本国旗を制服につけた
地雷除去員達の存在を最近知りました。アフガニスタンは
現在716平方kmに及ぶ土地が地雷や不発弾の危機にさらされ、
毎月約100人が死亡、もしくは負傷しているとの事です。

特に対人地雷は殺人よりも重傷を負わせるに留める事が
主な目的で、一人が負傷すればそれを助ける二名が必要であり、
一つの対人地雷で計三名を戦場から排する事が可能であり、
また大量の輸血や大規模な手術を要するなど経済的打撃を与える
事も目的となっています。被害者の方々の写真を幾度か目に
した事がありましたが、非常に残酷な兵器であると感じざるを
得ませんでした。

地雷除去はアフガニスタンの復興のために先ず必要な作業ですが、
地雷原で手作業で取り除いていく危険と隣り合わせの作業であり、
非常な忍耐と慎重さを要するものです。

一人の除去員は「自分の国なのだから、自分達で責任を持たねば
なりません。」と語りました。
これは地雷に関してのみならず、また日本であれ他の国であれ
言える事である様に思います。
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「無量寿仏の加持を受ける」

2006年05月23日 | Weblog





「フリー
正覚無量寿前作祈請(しょうがくむりょうじゅぜんさくきせい)
寿修しん至究竟請加持(じゅしゅうしんしくきょうせいかじ)。」
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「さえられぬ光」

2006年05月22日 | Weblog


安政6年に出生された山崎弁栄上人に関しては
http://mathweb.sc.niigata-u.ac.jp/
~yosihara/seija/seijaindex.html

こちらのサイトで御写真入りで特に非常に詳しく紹介されて
おります。そちらのサイト中で抜粋されて掲載されております
伝記の一部ですが…
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飯米がない。村人からあるいは甘藷、或いは麦を戴いて飢えを凌ぎ
三日くらいは食べるもの無き時もあった。御困りでしたろうと
尋ねる人があれば、
上人:「時々断食してみると身も心も軽くなり、良い気持ちです。」

季節の衣服がない。襦袢にくんをあてている。見かねた人が
ひとえものを供えると
上人「お陰で信者の家にお経を読みに行かれます。」

冬も火鉢はもちろん布団もない。朝早く訪ねた人が上人のおつもりに
藁切れが着いているのが可笑しく訳を聞けば
上人:「この頃は寒さが強いから藁を着て寝ます。」

良い下駄を供養するものがあれば辞退して
上人:「坊主によいものはいりませぬ。」

ある日訪ねた信徒が上人が土鍋で白い汁を煮ているのを不審に思い、
何ですかと尋ねると
上人:「これは白米のとぎ汁です。米の方は来客に出してしまったので
今日はそのとぎ汁を飲んでいます。」

田舎道で小さな農家の前で子供が何かむづかって泣いて
いるのを見て、路用の金で遠くから菓子を買ってきてやり、
橋銭に困った事もあられた。
道に這う蟻を気を付けて避けて通られる。子供がこれにいたづらを
している所を見ると円みのある優しい声で
上人:「蟻蟻さんの子や兄弟が泣きますよ。」

全く頭が下がるのは辨榮聖者に一点の私心もないことである。
これが人かとさえ思う。 それに比べれば我々の身体を構成
する細胞は私利私欲という強い引力で互いに結びついているの
でないかとさえ思われるほどです。
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単純に「清貧」の環境に身を置く事のみが良いとは一概には言えぬ様に
思いますが、反対に不要な物を多く抱え、反対に物質に所有され、
心が占領されてしまっている状態が現在は度々ある様に思います。
わたくし自身は浄土宗の檀家でも信徒でもありませんが、彼の無私の
生涯からは学ぶべき点が多々あります様に思います。
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