(生神女の夢の祈祷文)
★「父と子と聖霊の御名によって アーメン。
いとも聖なる女にして永遠の童貞女マリヤの夢。
ユダヤのベツレヘムの町で、生神女マリヤが寝床で眠りにつかれました。
彼女は御子のイイスス・ハリストスについての夢を見られて、
眠りから目覚められました。
すると わが主イイスス・ハリストスが彼女のもとに来られて
こう言われました。
「わが愛する母 いとも聖なる生神女よ、
爾(なんぢ)はユダヤの聖地ベツレヘムでお休みになられましたが、
夢の中で何を見られましたか?」
そして いとも聖なる神の母は彼に言われました。
「わが愛する御子、わがいとも愛しき御子、イイスス・ハリストスよ
私は3月にユダヤの聖地ベツレヘムで眠り、不思議な夢を見ました。
無形の力を持つ大天使ガブリエル、彼は言われました。
「爾(なんぢ)は真実を見られた、とても恐ろしき夢だ。」
ユダヤ人らは、主イイスス・ハリストスを捕らえて縛り、
覇権者ポンシオ・ピラトのもとへ連れて行き、糸杉の木に十字架につけ、手足を釘で打ち付け、
聖なる頭に茨の冠をかぶせ、頭を殴り、唾をかけ、聖なる槍で肋骨を突き刺しました。
すると ハリストスの信徒の治癒と 我らの霊魂の救いのために、すぐに血と水が流れ出ました。
そして、長老ニコデモはあなたの遺体を十字架から降ろし、
高貴なヨセフはそれを清潔な布で包み、新しい墓に納めました。
三日目に爾(なんぢ)は死からよみがえり、
全世界とアダムの不和の跡に永遠の生命を与えられました。
そして神の御子は言われました。
「御母よ 聖なる神の御母よ、
爾(なんぢ)の夢は偽りではなく真実です。」
誰かが道でこれを携えて行くなら、悪魔もどんな邪悪な者も彼に触れることはなく、
彼はすぐに剣からの解放を受けるでしょう。
もし誰であれ爾(なんぢ)の眠りを清く保つなら、
火も盗賊もその家に触れることはなく、家畜は健康で、
利益があり、水辺に避難所があるでしょう。
臨終において 爾(なんぢ)の夢を憶えていたり、
爾(なんぢ)にそれを読ませる者は、永遠の苦しみ、消えることのなき火、眠らざる虫、
外なる暗闇、タルタロスの地下世界から解放され、
聖神の天使らが その霊魂を直に受け取って天国に運び、
楽園におられるアブラハムに与えられます アーメン。
「この1枚はエルサレムの主の墓にありました。
教皇は 我らの主イエス・キリストの栄光のために、敵に対抗するために、
これを兄弟である国王に送りました。
この1枚には、その葉を読んだり聞いたりした者は、40日間罪が赦され、
容易に出産する事ができ、昼も夜もあらゆる爬虫類やイスカリオテの悪魔から守られるという力があります。
そして わが主よ、
爾(なんぢ)が我ら罪人のために耐え忍ばれし聖なる御苦しみを通じて、
我らの主イイスス・ハリストスの洗礼者の預言者にして先駆者なるヨハネよ、
神の僕なる我を火と剣から守り、わが志を保ち、処刑から救い出したまわんことを。」