オオタカが国内希少野生動植物種の、指定解除が決まってから初めてのシーズンを迎えている。 かすかではあるが一部に、希少種が解除されたのだから保護しなくてもよいのではないか、と言う空気がなんとなく流れている気がする。
指定されているとか、指定されていないとかで、オオタカの希少性が変わるわけではないのだが、確かにルールを守らないカメラマン等に注意したり、立入場所を制限したりする時の、根拠と言うかよりどころが弱くなったように感じる。
今見られるタカが、越冬個体なのか営巣個体なのかの区別も分からず、オオタカの真の実態がつかめていない今、希少種を解除されたから、保護の必要がないと言うのは早計だと感じる。 オオタカから見れば迷惑な話だ。
この辺りのオオタカの数は、既にピークを越え年々少なくなっていると感じる。 繁殖成功率も低くなっている。 この様な空気が広まれば、あっという間に数が減ってしまうことが懸念されるのである・・・・。