日の出前に森へ着く。 例年なら、オオタカの鳴き声が聞こえるはずだが、聞こえない。 あきらめていると、離れた場所に♀が止まっていた。 それを誘うように近くを♂が通過、こちらに向かって飛んできた。 去年のペアだ。 安堵した。
私の住む地域では、毎年繁殖状況調査を行っている。 特に稀少種指定解除後の変化を見るためだ。 私は例年3~4ヵ所の状況報告を行っている。
調査員は、生態を熟知していることが必要なのだが、最近高齢化が進み、やめる人が増えている。 今はボランティア数名しかいない。 趣味のカメラマンでは対応できない。 知識に加え、極力人に知られてはいけないからである。(守秘義務が必要) これが難しい。 経験が必要だ。
なのでこのまま行くと、やがてオオタカの状況把握ができなくなり、知識も陳腐化していきそうだ。 多くの野生生物が同じような状況。 地道に汗をかく人が必要なのである・・・・。
♀が遠くの鉄塔にとまる。
♂が横を通り、こちらに向かってきた。
柿にメジロ。
枯れ枝のシメ。
紅葉するモミジ。