宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

ほほえみは必ずしも善ではない

2014年09月20日 | にわかロシア語
NHKラジオ「まいにちロシア語」入門編はやっと録音分を聴き終わって追いついた。
今期の「大人のためのロシア語」、「入門編」と言っていいのか!?というくらいのハードさだが、逆に「入門」を数年うろうろしている身には、すごくためになる。
これまでの入門編ではカバーされなかった文法事項も扱ってくれてるし、なんだかんだいって長い文章を読むのに慣れてくる。
学習者代表の小倉くんもなかなかいい味だしていて、大阪弁がいい感じ。脚本があるのか、あんなにうまいアドリブができるのか?気になる。

今回の講座では「ひとくちメモ」というロシアに関する先生のお話もおもしろい。
ロシア語で「はははと笑う」という意味の動詞は「ははたーち(хохотать)」っていうんだって。おもしろーい。
が、それに続く「ほほ笑み」の話は私にとっては衝撃であった。
なんとロシアの文化で「ほほ笑む」のは何かきちんとした理由があるときに限られるのだそうだ。
仕事場で笑ったりするのは不真面目で印象悪く受け取られるんだって。
お店やレストランで店員がにこりともしなくても別に嫌われたわけでもないそうだ。

なんかなーアメリカとロシアの対立ってこういうちょっとしたところの違いからも生まれている気がしたりして。
アメリカではたぶん「スマイルはエチケット」みたいな感じなんだよね。
(私はあなたの敵じゃないですよということを示すため?だったような。「エレベーターで乗り合った人にはスマイルを。日本人はそれができてない」と誰かが言ってたこともあったような??)

個人的には、かつてひそかに自分の「ほほ笑み」には自信を持っていたのだが(?)、あるとき「ニヤニヤしていてイヤ」と言われて非常に傷ついたことがあった。
これは文化ではなくその人の個人的な感情なのだろうけれど(しかし日本でも軍国主義時代は意味なくほほ笑んでいたら張り倒されていたのだろうな・・・)、ともあれ「ほほ笑み」は必ずしも善きことではないということに目からうろこが落ちたのであった。

異文化理解って大切だなーキメツケはいかんなーとあらためて思ったことであった。