「妥協するな 最善を尽くせ」
「僕の言うことで(意見が)変わってはいけない。君のままでありなさい」
くー
かっこいいなぁー
これらは昭和の名物編集者にして音楽家坂本龍一さんのお父様、坂本一亀氏の言葉。
4月23日放送NHK『ファミリーヒストリー』坂本龍一さんの回、録画しておいたのを翌日観て、心に残ったので書いておこうと。
前者は、担当した新進作家に繰り返し語っていた言葉。
後者は、晩年、交流があった学生に話した言葉。
この学生さんというのが、現在40歳、大学の卒論で三島由紀夫について書くために、担当編集者だった一亀氏に話を聞きたいと手紙を書いたそうで、まさか引き受けてくれるとは思わなかったのが、承諾もらえて、完成した卒論を見せたら、細かい日付とか直しを入れてくれて、それは彼の宝物になったそうだ。
そして、上記の言葉や、別れ際、若い学生にも深々と頭を下げるそのたたずまいに接したこと、それ自体も貴重な宝物だと思う。
学生時代にそんなすばらしいものを受け取れたなんてほんとにうらやましいなー。やっぱりね、卒論でもなんでもイヤイヤじゃなくて、積極的に取り組まなくてはねー。
・・・などと、見応えたっぷりでいろんな感想があるこの番組で、なぜかこの部分に特に反応してしまったのは、自分の学生時代の後悔が大きいからか・・・
ツイッターとかで感想を見ると、観終わって涙が出たとかしばらく動けなかったとかいうのが結構あって、私もそうだったんだけど、なぜかと思うに、父子の不器用な愛情とかいろいろあるんだけど、やはり一亀氏の人柄に、現代の私たちの心を打つものがあるのか。私利私欲をまったく考えない人って、今、たぶん、ほぼ、いない、と思う。
(一亀氏の日記に「顕子君よりtel」とあったのが見えて「おっ」と思ったことを後日ではあるが書いておこうっと。上記の言葉といい、通底するものがあったのではないかなーとも思う。)
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「妥協するな 最善を尽くせ」
は、心に刺さる。
座右の銘にしたいと思うが、すべてにこれでは疲れる。
「小説を書く上で」ということだと思うけど、一亀氏はすべてにおいてこの言葉を実行していたのかも。
そこで、映画監督小津安二郎の、より老獪な名言を思い出したので、心に留めるために合わせて書いておこう。
「どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う。」
これに従えば、自分の良心を保ちつつ周りとの軋轢を減らせそうな気もする(^^;
「僕の言うことで(意見が)変わってはいけない。君のままでありなさい」
くー
かっこいいなぁー
これらは昭和の名物編集者にして音楽家坂本龍一さんのお父様、坂本一亀氏の言葉。
4月23日放送NHK『ファミリーヒストリー』坂本龍一さんの回、録画しておいたのを翌日観て、心に残ったので書いておこうと。
前者は、担当した新進作家に繰り返し語っていた言葉。
後者は、晩年、交流があった学生に話した言葉。
この学生さんというのが、現在40歳、大学の卒論で三島由紀夫について書くために、担当編集者だった一亀氏に話を聞きたいと手紙を書いたそうで、まさか引き受けてくれるとは思わなかったのが、承諾もらえて、完成した卒論を見せたら、細かい日付とか直しを入れてくれて、それは彼の宝物になったそうだ。
そして、上記の言葉や、別れ際、若い学生にも深々と頭を下げるそのたたずまいに接したこと、それ自体も貴重な宝物だと思う。
学生時代にそんなすばらしいものを受け取れたなんてほんとにうらやましいなー。やっぱりね、卒論でもなんでもイヤイヤじゃなくて、積極的に取り組まなくてはねー。
・・・などと、見応えたっぷりでいろんな感想があるこの番組で、なぜかこの部分に特に反応してしまったのは、自分の学生時代の後悔が大きいからか・・・
ツイッターとかで感想を見ると、観終わって涙が出たとかしばらく動けなかったとかいうのが結構あって、私もそうだったんだけど、なぜかと思うに、父子の不器用な愛情とかいろいろあるんだけど、やはり一亀氏の人柄に、現代の私たちの心を打つものがあるのか。私利私欲をまったく考えない人って、今、たぶん、ほぼ、いない、と思う。
(一亀氏の日記に「顕子君よりtel」とあったのが見えて「おっ」と思ったことを後日ではあるが書いておこうっと。上記の言葉といい、通底するものがあったのではないかなーとも思う。)
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「妥協するな 最善を尽くせ」
は、心に刺さる。
座右の銘にしたいと思うが、すべてにこれでは疲れる。
「小説を書く上で」ということだと思うけど、一亀氏はすべてにおいてこの言葉を実行していたのかも。
そこで、映画監督小津安二郎の、より老獪な名言を思い出したので、心に留めるために合わせて書いておこう。
「どうでもよいことは流行に従い、重大なことは道徳に従い、芸術のことは自分に従う。」
これに従えば、自分の良心を保ちつつ周りとの軋轢を減らせそうな気もする(^^;