宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

ラジオの思い出

2013年01月21日 | テレビ・ラジオ・映画など
録画しておいたNHKEテレ『日曜美術館』(坂本龍一×日比野克彦 アートと音楽)を観た。
なんとなく録画しておいただけなんだけれど、かなり刺激を受けた。

それはそれとして、
久々に坂本龍一さんのお姿をテレビでじっくり拝見した。
先日来、ラジオのことを考えていたので、それとあいまって坂本さんのラジオ番組のことを思い出したのでちょっと書いておこうかな、と。
30年近く前というのがちょっとすごいですが

私は万事ちょっと遅れているもので、伝説のラジオ番組『サウンドストリート』を聴いたのも、ほとんど終わりかけの頃であった。
(関連のサイトを見ると、古館伊知郎氏ゲストの回は覚えている。坂本ベスト10、矢野ベスト10はカセットテープに録音して、たぶん今もある)
その代わりというか、半年後?くらいに始まった『サウンドビジュアート』は、ほとんど毎回、でもないけれど結構聴いていた。
(「不思議の国の龍一」というサブタイトルを聞いて椅子から転げ落ちそうになった^^;)
私高2から高3にかけての1年間、日曜の午後だった。
坂本さんの仕事としては『ラストエンペラー』の音楽監督、出演が決まって、撮影、公開直前、という時期だったような。大々的に『世界のサカモト』となる直前の段階かと。

大島渚監督がゲストで、当時の新作『マックス・モン・アムール』の話をしていたこともあった。
「フランス語の自然な発音だと『モナムール』なのだが、映画業界では「ン」をタイトルに入れると興行成績が良くなるというジンクスがあるので」
と言っていたことを、ふいに思い出したのだけど、記憶違いかなぁ・・・
というか、これを書きとめようと思って、この項を書き始めたのだけれど^^;

うーむ、書き始めてはみたものの、今現在情熱をこめて語りたいことってほかに思いつかないなぁ・・・
大島渚監督も世代によって印象とか思い入れが異なる人なのだろうなと思ったけれど(『戦メリ』に深い思い入れがあるのはある世代に限られるような気がするのだが・・・)、坂本さんも世代とかその人のタイプによってさまざまなのだろうなーーと思う。

ポッドキャストの話2

2013年01月21日 | テレビ・ラジオ・映画など
最近は車の中ではもっぱら『安住紳一郎の日曜天国』略して「にちてん」のポッドキャストを聴いている。
今はさかのぼって2010年頃のものを聴いている。まだ先の楽しみがある^^
いくつかダウンロードできない回があったのだが、それは私のiPod touch (車内で聴くのはこれ)が悪いのか、配信後に何か不都合があって拡散禁止になったのか?

聴いた中でびっくりしたのは、お知らせを読む中澤さんの声が涙声になっていた回。
安住さんお休みの回の翌週で、先週ひとりでがんばった中澤さんを賞賛するお便りがわんさか届いた(そして「ないしょの話」というメッセージテーマに便乗して安住氏の悪口がたくさん届いた)という回の。
や、まぁ、なんというか、前にも書いたけど、安住さんくらいの年のアナウンサーはやっぱり旧世代の人とは違うな、男女平等意識が根付いてるんだなー、という驚き。
(中澤さんはアシスタントといえど、キャリア自体は自分と変わらない、自分と同じ放送業界を背負っているひとりでありライバルなんだよーという主張があった)
そして、生放送で聴いた人はさぞやびっくりしただろうけど、これがナマの醍醐味というものかも、などと思ったりもした。

感心したのは、東日本大震災の翌々週ごろの回。
当時の深刻な状況を思い出すと、安住さんの声はやっぱり民放ノリというか、真面目に語ってもなんだかそらぞらしく聞こえるんだよねー、でも関東地方のラジオだし、番組をやるからには暗くなっててもいけないわけで・・
というところで、安住さんのトークも軽快に始まった。
で、オープニングトークのテーマは「合唱」。
(↑安住さんの趣味は主に「醤油・パンダ・合唱」だそうだ(だっけ?))
思わず笑っちゃうトークの合間に、安住さん所蔵の(各地実力派少年少女合唱団による)合唱曲が流れる。
ポッドキャストなので、曲は聴けないんだけれど、生放送で聴いていた人たちは励まされただろうなーと思った。安住さんの真意を感じ、涙した人も多いかも。

そして、有名人はやっぱり苦労が多いなーという、ありがちな感想もあり。

頻繁に聴きすぎたせいか、テレビで『ぴったんこカンカン』を見ても『情報7days』を見ても、「うわ、安住さんだ」と、なぜかまじまじと顔を見直したりしてしまう^^;
(というか、「安住さん司会だし、ちょっと観ようかな」と上記番組にチャンネルを合わせたりする)

というわけで、以前は外国語の講座やポッドキャストを分かっても分からなくても流していたのだけれど、すっかりご無沙汰。外国語でも、ラジオ番組を楽しめるだけの語学力をつけたいものだと思う^^;

いいわけ/文庫本3冊

2013年01月19日 | 
近頃、自分の態度が尊大なのではないかと気になっている。
最近ブログに書いた文章を読み返しても、なんだかエラソーな感じがして気になるのだが、どうしていいのか分からない。気にして時々「だ。である。」文体から逸脱してお茶目(?)になっているのが、かえって痛々しいような・・・
でも、気にしだすと何も書けなくなってしまうので、まぁそういう時期もあったという記録を残すことに価値を見出すことにして、また書いてみる。

昨日『The Girl of Integrity』の一節をモットーにしようかななんて書いてしまったけれど、未聴の方にはなんとなく誤解が生じそうだし、お聴きになっている方には「何言ってんの?」と思われそうで気になっている。
なんとなく、楽曲のもつあのインパクト、カッコよさを歪曲しているような気がして・・・
「歌詞に励まされる」とかそういうのとは対極にある(と思う)楽曲なんですがー
しかしながら歌詞のほうも、究極的にカッコいいと思ってもいるので(タイトルのintegrityという英単語からしてすごくないですか)、あえて書いてみたのであった。

----------
読み終わった文庫本
『小さいおうち』(中島京子 文春文庫)
列車内で読むものがなくなって急遽狭い本屋の少ない選択肢からたまたま選んだのだった。
豊崎由美さんが書評で褒めていたのが、なにか意外なような気がして覚えていたのだが。
たしかにこれはおもしろかった! こういうのが書けるのって作者としても嬉しいだろうな。
山田洋次監督で映画化されるそうで、どうなるのか楽しみ。

『孤独と不安のレッスン』(鴻上尚史 だいわ文庫)
この本を真に必要としていた若い頃のことを思い出して心がヒリヒリしたり、そこからどういう経緯をたどって今現在はニセモノの孤独に苦しまなくなったんだったかなと振り返ったりしてみた。
そして今ちゃんと孤独に向き合えているかなと思ったり。
孤独でも寂しくならないものだから、周囲に「おみやげ」渡してないなと思ったり。

『生きていてもいいかしら日記』(北大路公子 PHP文芸文庫)
今かなり前向きモードでいるのに、自堕落高齢独身女のエッセイってどうかしらと思わないでもなかったんだけどなんとなく気が向いて買ってみた。
おもしろいよ! なんだろう。やっぱり才能というものかしら 類似女性エッセイとは一線を画している、と思う。軽く嫉妬すらしたりして
で、文庫の帯に女優の長澤まさみさんがお薦めしてて「彼女はそっちの方向にいくのかな・・・まだ若いんだし結論を出すのは早いだろうに」と(ちょっと分かりづらいですが^^;恋愛小説とかじゃなくてこの本ってところが)思ったんだけど、ちょっと検索してみると、同じく女優の栄倉奈々さんもお薦めしている!
へー・・・とかなりびっくりしたんだけど、そういえば、私事ですが、私が中野翠さんの本を読んで「!」と思ったのって24歳頃だったなぁー
上記の女優さん達も、そういうお年頃なのかなー・・・なんて
どういうお年頃なのか書き出そうとすると、ものすごく考えてしまうので、一旦これにて。

今年のモットーとか目標とか

2013年01月18日 | 日常の記録
年末年始は何かと慌しく、旧年を振り返り新年の目標を立てようにもほとんど間に合わず、虚しく年が明けてしまうことが多い。
そこで近年私は、立春、もしくは旧暦の一月一日を行動の上でのスタートとすることとし、正月からの約一ヶ月間は切り替えのための猶予期間とみなすことにしている。
といっても、まぁなんとなく2月に入ってしまうわけですけど、1月はぼちぼちと越し方を振り返り行く末を案ずる月にする、と決めると、心にゆとりができる。

年が明ける頃から、ふいに「歩き続けたいから、走るのはがまん♪」というフレーズがしばしば頭に浮かんできた。
これは、敬愛する矢野顕子さんの『The Girl of Integrity』という曲の一節である。
たぶん、「新年だしな、スタートダッシュかけたいな、でもな・・・」というような気持ちが、もやもやっとあったためと思われる。
で、あらためてこのフレーズを吟味すると、いやーたしかにね、人生長くなってるしね、大切なことだよねー、と思われてくる。
これ今後のモットーとしようかな。
今思ったけど、人生をマラソンレースに例えた人生訓と似たようなものかな? でもちょっと違うよね。

はっきりと「これを今年の目標としよう」と思ったことは「先手必勝」(なんでも早めに事を始める。予定を立てて行動する)なんですが。
年明けに年賀状を書きながら思いついた^^;

去年観た映画

2013年01月18日 | テレビ・ラジオ・映画など
去年、DVDで『ソウル・キッチン』を観て、久しぶりに映画を観たと書いたが、以降観た映画(DVD)の覚え書き。
手帳に書きつけていたものを抜き出した。
(ちなみに「ほぼ日手帳」。去年初めてほぼ毎日行動記録を書いた)

DVD)Somewhere
DVD)キック・アス
DVD)人生万歳!(Whatever works)
DVD)ニューヨーク・ストーリー(New York I Love You)
(あした順子・ひろしみたいな老夫婦が印象に残っていると手帳に書いてある・・)
DVD)しあわせの雨傘(Vive la France les annees 70)
映画館)サルトルとボーボワール
映画館)ミッドナイト・イン・パリ
映画館)幸せへのキセキ(We bought a zoo.)
(「20 seconds' courage」と手帳に書いてある・・)
DVD)それでも恋するバルセロナ
録画)ジェーンオースティン読書会
映画館)ル・アーブルの靴みがき
映画館)屋根裏部屋のマリアたち

あんまり観てないなぁ・・・観ていたのは大体夏くらいまでで、その後ほとんど観てない^^;
『幸せへのキセキ』に出てきた女の子、見たことあるなぁと思ったら『Somewhere』の娘役の子だった。
『Somewhere』、以前観た『ロスト・イン・トランスレーション』と構造的に同じ話なのではと思い、ソフィア・コッポラの病は深いなぁなんて思った。その病を才能というのだろうけれど。

去年と年初に読んだ本いくつか

2013年01月12日 | 
2013年が明けましてはや11日が過ぎました。
本日は新月で、目標を立てるにはよい日だそうですよ。

本年の目標のひとつとして「読書量を増やす」がある。
かつて私が「読書量を増やす」という言葉を使う裏には、あわよくば「教養を身につけたい」「知的に見られたい」等の功利主義的な思惑がひっついていた。
今もまぁ、そういう思惑がなくもないのだけれど、もっと単純に、本(活字)とともに楽しい時間を過ごしている人がまぶしくみえる今日このごろ。

--------
年末に図書館で『とにかくうちに帰ります』(津村記久子/新潮社)を借りた。
津村さんは芥川賞を取った『ポトスライムの舟』で知って、それから何冊か読んでいる。
(文学系は大体図書館にあるので、自分でお金を出していないのだが^^;)
世の中何が普通なのか分からないけれど、まぁ普通の人の普通の描写がうまいなーと思う。
『とにかくうちに帰ります』は3作入っていて、表題作と『職場の作法』もおもしろかったんだけれど、びっくりしたのが『バリローチェのフアン・カルロス・モリーナ』だ。
フアン・カルロス・モリーナはアルゼンチンのフィギュアスケート選手の名前である。
えっ誰!? トリノオリンピックくらいからの人? この世界選手権は一体何年のこと?
たしかに本場の人こそピアソラを踊りたいよねー
You Tube で演技は見られるのかしらー
と、誘惑耐え難く、読んでいる途中でインターネット検索。
結果、いやぁ、津村さん、すごいです。

---------
去年読んで「こんなにおもしろかったのか!」とびっくりしたのが丸谷才一氏の『たった一人の反乱』である。
エッセイや日本語論は読んでいたけれど小説は読んでいなかったのだ。
追悼のような気持で、図書館にあった講談社文芸文庫を読んでみたのだった。
さすが村上春樹をデビューから推していただけのことはある(というのが、私の丸谷氏に対する浅い認識のひとつ・・・)、とにかく読みやすくおもしろくちっとも古臭くない。
他のも読みたい!と探してみたのだが、図書館に単行本は並んでおらず(正確には一冊あったのだが分厚くて持ち歩けず期限内に読み通せなかった)、文庫も売ってない。
えっなぜどうして?? 他年ならともかく、昨年は追悼コーナーができてしかるべきだろう。
と憤っていたら、個人全集がでるみたいですね。なるほど。
でも私は持ち運びやすく寝転がって気軽に読める文庫本を待望しているのである。

---------
ネットで話題になっていた『困ってるひと』(大野更紗 ポプラ社)は文庫になっていたので、去年秋に買って読んだ。
噂どおり、というかやっぱり読んでよかった!と思った。
いちおう今自分が福祉のはじっこに関わっていることもあって、そういう面でいろいろ考えさせられた。
また「難病もの」という以上に、著者の大野さんの生育歴、関心の方向、文体etcが、私の関心にフィットした。田舎育ち→フランス語科→難民援助という流れとか。手術中のBGMに清志郎さんの『夢助』を選ぶっていうのは20代のお嬢さんとしてはシブイような・・・名作中の名作ですが
ネットであらたに始められた連載、楽しみだけど更新は難しいのかなと思っていたが、今見たら更新されていた。読まなくては。

---------
書き出すとなんだかいろいろあるのだが、また項をあらためて。