小説で新刊が出ると気になる数少ない作家の一人が津村記久子さんで、前に図書館で借りていると書いたけれど、近年は単行本を買ったりもしている。
テレビドラマにもなったらしいけど、『この世にたやすい仕事はない』を読んで以来、私はおかきの袋裏の豆知識的な文章を読むたびに、この小説のことを思い出している。
最近読んだのでは短編集『浮遊霊ブラジル』に入っている『地獄』というのがおもしろかったー必読!
これは図書館で借りたので詳細を振り返れないけど、読後なんかすごく明るい気持ちになった。
エッセイも好きだ。
ということで、『まぬけなこよみ』も購入。
このタイトルはどうかと思うけれども、平凡社のスマホアプリ『くらしのこよみ』にちなんでいるそうで、歳時記をテーマにしたエッセイである。
今現在の季節のページからぽつぽつと読んでいるのだけど、「四月の重い眠り」と「非成果主義的GW」に、これだけで買ったモトは取れた!と思った。
4月のいやな感じというのは意外と(花粉症は抜きにして)他に読んだことがなかったと思う。
「非成果主義的GW」には、連休になるとやたら海外に行ったり、遊びに行って渋滞に巻き込まれたりする現象について
「いったいこの休みは何だったんだ?と愕然とすることを防止するためだろう。休みに対する成果主義を突き詰めると、海外旅行に行きつくのではないか。」
と書いていて、ゴールデンウィークでなくても、「意味のないことに耐え」られなくて、「何か微小なことでも、成果が出ることをやりたい」という心の状況を、あんまりよろしくないと津村さんは思っている。
電車の窓からの風景を眺めるように、
柏餅の葉っぱをめくること自体が楽しかった子供の頃のように、
ただ目の前のことを受け入れて楽しむ。
ぼおっとする。
このエッセイなんだかいいなーと思って、ゴールデンウィーク前に書いておきたかった次第。
私の場合は、今まであまりにも非成果主義だったもので(それは自分の怠惰を肯定するためだったりもする)、残り時間を考えてあせったりもしているのですが(^^;
関係ないのだけれど、津村さんが高校の時、税務署のアルバイトで「ストラトキャスターを買った」というのにビックリ。ストラトキャスターという言葉自体私はつい最近知った(^^;)バンドTシャツの話も好きだ。カッコいいなー。
テレビドラマにもなったらしいけど、『この世にたやすい仕事はない』を読んで以来、私はおかきの袋裏の豆知識的な文章を読むたびに、この小説のことを思い出している。
最近読んだのでは短編集『浮遊霊ブラジル』に入っている『地獄』というのがおもしろかったー必読!
これは図書館で借りたので詳細を振り返れないけど、読後なんかすごく明るい気持ちになった。
エッセイも好きだ。
ということで、『まぬけなこよみ』も購入。
このタイトルはどうかと思うけれども、平凡社のスマホアプリ『くらしのこよみ』にちなんでいるそうで、歳時記をテーマにしたエッセイである。
今現在の季節のページからぽつぽつと読んでいるのだけど、「四月の重い眠り」と「非成果主義的GW」に、これだけで買ったモトは取れた!と思った。
4月のいやな感じというのは意外と(花粉症は抜きにして)他に読んだことがなかったと思う。
「非成果主義的GW」には、連休になるとやたら海外に行ったり、遊びに行って渋滞に巻き込まれたりする現象について
「いったいこの休みは何だったんだ?と愕然とすることを防止するためだろう。休みに対する成果主義を突き詰めると、海外旅行に行きつくのではないか。」
と書いていて、ゴールデンウィークでなくても、「意味のないことに耐え」られなくて、「何か微小なことでも、成果が出ることをやりたい」という心の状況を、あんまりよろしくないと津村さんは思っている。
電車の窓からの風景を眺めるように、
柏餅の葉っぱをめくること自体が楽しかった子供の頃のように、
ただ目の前のことを受け入れて楽しむ。
ぼおっとする。
このエッセイなんだかいいなーと思って、ゴールデンウィーク前に書いておきたかった次第。
私の場合は、今まであまりにも非成果主義だったもので(それは自分の怠惰を肯定するためだったりもする)、残り時間を考えてあせったりもしているのですが(^^;
関係ないのだけれど、津村さんが高校の時、税務署のアルバイトで「ストラトキャスターを買った」というのにビックリ。ストラトキャスターという言葉自体私はつい最近知った(^^;)バンドTシャツの話も好きだ。カッコいいなー。