宝石ざくざく◇ほらあなJournal3

ロシア語をはじめ、外国語学習に関するあれこれを書いておりましたが、最近は…?

ありがたき仕合わせ

2023年08月30日 | 音楽

もう1週間前のことになってしまいましたが、

8月23日は

矢野顕子トリオ featuring ウィル・リー&クリス・パーカー@ブルーノート東京 1st & 2nd ステージを観に行って参りました!

「幸せ」をひたすら実感。

追憶でもなく、未来への期待でもなく、今この時の流れにぴったり沿って delay(遅れ)なしで感じる幸せ。こんな瞬間はどんなに「不幸」な人もみんな「幸せ」になれるなー…などと。

そういえば「幸せ」って「仕合わせ」とも書くな。なるほど。

セットリスト

1.CHILDREN IN THE SUMMER

2.どんなときも どんなときも どんなときも

3.HOW CAN I BE SURE

4.透き通る世界

5.ゴジラ vs モスラ

6.ラーメンたべたい

7.千のナイフ

8.ひとつだけ

(アンコール)

1.ごはんができたよ 

2.Whole Lotta Love (1st)  YES-YES-YES (2nd)

2、3ではセンチメンタルな気持ちになって涙腺がゆるんだ、4で「平和な地球」にしみじみしていたら、ウィルさんの小芝居からの怪獣大戦争!

いやー「ゴジラ vs モスラ」どこかのフェスでやったら大盛り上がりだろうなー。たくさんの人に驚いてもらいたいが、暑くて広すぎると難しいかなー。

それにしてもウィルさんの身のこなしの軽やかさには驚くばかり。妖精?

「千のナイフ」は、YMOというよりも坂本龍一さんのデビュー曲というイメージだけど(商業的な初アルバムのタイトルにして1曲目なんだから間違いではない)、とにかくすごかった! シンセサイザーではなくてピアノの音が嬉しかった。作曲の最初はやっぱりピアノでだったんだろうなーとか思ったり。

忌野清志郎さんの時も思ったのだけど、故人の曲を演奏すると、本人が「どれどれ」と降りてきているように思えるね。

座席について、1stでは矢野さん側だったのに対し、2nd はサイドエリア、ドラムスの後ろ側で、ちょっと残念な気がしたけど、クリスさんの手さばきどころか足の動きもよく見えて興味深く。そして、ピアノの前方延長線上のためか、ピアノの音は1stよりもよく聴こえた。

1st、2nd ともにスタンディングオベイション。お3方ともキラキラ輝いていて、会場中に「幸せ」オーラが。

全曲また聴きたいなー脳内再現できないのが悲しいー

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ブルーノートの思い出。

今回のスペシャルメニューは「洋風ちらし寿司」と「ピーチメルバ」。

ブルーノートのお料理はどれもおいしいが、お魚は特においしい気がする。日常では食べられない豪華具材が一堂に。大事にいただきました。箸袋にあの猫がプリントされていたのも芸が細かい。(もはやあの猫絵のファンになっている…)

ピーチメルバは2ndで食べようと思っていたら、売り切れてしまい残念…

以前はスペシャルメニュー以外の食事メニューにも写真が載っていたと思うのだが、今回はなく、とっさに他のメニューを選べず…あーまた散財に行きたい。

アーティストカクテルの名前は「ずっと、いっしょだよ。」

「国際宇宙ステーション」のイメージとか。きれいでおいしかった。飾りのりんごもおいしかった。「金箔が舞う宇宙色のゼリー」のストロー通過にやや苦戦したのもリアル宇宙に対峙しているようだった(?)

感染対策に私は口にものを運ぶ時以外はマスクをしていたのだけど、会場内では少数派であった。もしかしたらマスクの方に違和感を感じる人がいたかもしれないけど、従業員の中にもマスクをしている人がいたし(基本はマスクなしのようだった)どちらも許容されている感じでよかった。

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あーそれにしてもうまく書けない。

疲労や荷物をリセットして日常に戻るのに時間がかかるー。

日記(ほぼ日手帳)もこの1週間分をまとめて書いた。

夏休みの宿題的な気持ちでブログを書いてみた。


あまちゃんとまんが道

2023年08月17日 | 週報

またまたNHKBS再放送中の『あまちゃん』についてですが、昨日の放送での

「敷かれたレールを走るしかない」北三陸鉄道車掌・大吉さんからの、「大都会を縦横無尽に」「アドリブで」走り回る正宗さんへの敗北宣言、妙に感心してしまった。そのためのタクシー運転手という設定じゃなかったんだろうけど、うまいこと台詞に生かすなー、と。

加えて、「鉄道車両がすべて『電車』なわけではなく、ディーゼルで動くものは『汽車』と言わなければならない」こと、私も幼少の頃、身近な鉄道についてあれを「電車」と言ってはいけないことがショックだったので、我が意を得たりというか、堂々と周知してくれてありがとうというか…

失踪したお母さんと再会してのユイちゃんの「どうリアクションしていいか分からない」という第一声もリアルだなーと思った。

ドラマの中では、1年の間にめまぐるしくいろんなことが起こり、たった1年前のことがものすごく昔のことのように感じられているが、えっでもたった1年じゃん、と観ている中年(私)は思ったりする。

やっぱり10代にとっての1年は重みが全然違うかー。

『あまちゃん』もついこないだ本放送だったような気がしているが、ドラマ内の折り畳み携帯電話には時代を感じる。そして若い女優さんたちのその後を知ってみると、それなりに時間が経ったのだなーと思う。

ドラマ内架空番組「見つけてこわそう」でのアキちゃんの個性的なスタイルが特別目を引いてかわいく、また共演者がさかなクンってところが、後のことを知ってみれば、ああすでに布石が、と感心してしまう。(逆に原点のドラマから活動展開のヒントを得たのかもしれないけど)

そうそう「のん」ってアルファベットにすると「NON」で、イエスではないノーを突き付けるパンクな命名だったのねー、と今更ながら。

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今週は往年のNHK銀河テレビ小説『まんが道』を最後まで観た。

去年の夏一挙再放送していたのは録画していたのだが、後半観ないまま年を越してしまったのだった。

本放送は1986年、当時もちろん全話観ていた。あらためて名作。

続編の「青春篇」も去年の冬一挙再放送していたらしいのだが、録画し損ねたのがつくづく残念…

たまたま今「あまちゃん」と並べてみると「地方在住の仲良し2人組が夢に向かって地元でそれなりに実績を積み、いよいよ上京へ」というところが共通している。ちょっと無理やりだけど。

そしてあえてなぞらえると、藤子不二雄A先生(作中語り手でもある「漫賀道雄」)はアキちゃんっぽく、藤子・F・不二雄先生(作中の「才野茂」)はユイちゃんぽくもある。

私の想像だと、A先生はF先生のほうが漫画の才能は上と認めていて、でもF先生はA先生の楽天的で社交的な性格に救われていたのではないかなと。

そしてA先生は新聞社の仕事も楽しかったと言っているし地元が好きなのだと思うけど、F先生の地元への思いは複雑なのではないかと(はっきり言えば好きではない。帰りたくない)は以前から思っていた。そこもユイちゃんぽい。

それにしても、藤子不二雄のお二人はケンカしたこともないというし、その関係の清々しさ気持ちのよさがつくづく奇跡に思われる。でもウソくさくはない。

あえて比べるとやっぱり「あまちゃん」のアキちゃんユイちゃんはいろいろこじらせていると思うけど、それは時代が違うのか、男の子と女の子の違いなのか…?


夏の歌、読んだ本そして観た映画

2023年08月12日 | 週報

夏の間に特にたくさん食べておきたいものは、すいかと桃ととうもろこしである。

すいかといえば、何回も書いてしまうが「WATERMELON」(東京スカパラダイスオーケストラ feat. 高橋幸宏 かな、と思ったら幸宏さん feat. スカパラ盤も同時に出ているのですね)はつくづく名曲である。

「熱く熱く熱く」と歌っていてもどこか涼しげな幸宏さんの声。8月に聴いてあらためて良さを実感。

「サマージャム'95」(スチャダラパー)といい、95年は名曲に彩られた夏だったのだなー …暑かったはずだけど、具体的には思い出せないなー それでも2023年夏よりはいくらか気温が低かったのだよねー…

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図書館で借りた『じゃむパンの日』(赤染晶子 palmbooks)が、先入観をくつがえされて、すごくおもしろかった。

評判についてはどこかで読んでいて、それでなんとなく書棚の本に目に留まったのだと思う。著者の芥川賞受賞作について、選者の小川洋子さんが芥川賞の思い出として特に挙げていたのが記憶に残っていたためもあるかな?

そこでにわかに当該作『乙女の密告』も読みたくなってきた。外国語大学でのスピーチ暗唱授業というのも、外国語学習趣味者(?)としては心惹かれる。

そうそう「乙女」への固定概念で、著者と著作を「そういう傾向」となんとなく思い込んでいたのだけど、違っていた。文章がおもしろいんだけど、事象としては京都の長屋の薄暗い感じとおじいさんやおばあさんや知り合いの人の確かにその土地にいる人という存在感が印象に残った。

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au マンデイ でまた映画を観た。

『君たちはどう生きるか』

まったくのまっさらで観たのではなく、新聞の映画レビュー欄にあらすじが書いてあって、「うーん…そこまで観たい感じではないかな…」と思ったりしたのだけど。

そんなにアニメ好きでない自分としては、冒頭からの数分は「こういうのは実写のほうがいいなぁー」などと思っていたのだけど、おばあさんがわらわら現れたところから、わーやっぱりこういうのはアニメならではだなーと思い始め、その後は画面のおもしろさを堪能した。

お話自体は特に奇想天外でもなく、意外なほど型通りな印象だったのだけど、その型の中に詰め込まれた宮崎駿監督の想像力と、それを具現化する力がやっぱりすさまじい。

キャラクター的にも、歴代宮崎アニメの中では好きな感じ。(と言っても近年全然観てないですけど)デザインによってはキャラクター商品も買いたいかも。

説教よりも自分が好きなことを存分にやってる感が子供に響くんだろうなーなどとも思った。画面から受け取るものは言葉にならないんだけど、あれはやっぱり「残る」よね。

You Tube で宮崎駿監督が「人は幸せを求めて生きているわけではない」と言っているらしい動画サムネイルを見かけたのだけど、エンドロールを見ながら、監督ほど幸せな人はいないだろうと思った。自分の頭の中の妄想を現実化するためにこれだけの人が一生懸命仕事を分担してくれているって、ものすごいことではないですか。

そうそう映画のポスターにもなっているアオサギ、アオではないけど、サギ自体はうちの近所でもわりと見かけるので、親しみが。異世界に導く役としてはぴったり。この機会に写真を撮りたかったのだが、暑さのせいか最近は見ない。

声を当てている人が誰なのか、女優さん2人しか分からなかった。聞き覚えがあるんだけど、これはいったい誰?と、情報非公開ゆえの余分な気がかりがあったことは書いておこう。


朝ドラそして観た映画

2023年08月03日 | テレビ・ラジオ・映画など

もう話が先に進んでいるが、NHK朝ドラBS再放送中の『あまちゃん』について、10年前は特別な感想はなかったのだが、若き日の春子さんが、新進女優の歌の影武者となり、歌はヒットするが、そのために自身のデビューへの夢が絶たれるという流れ、春子さんの気持ちに同調するとあまりに辛すぎる。しかも24年間誰にも言わずに…それだけに「ファン第1号」正宗さんとの結婚に至る説得力がすごい。名シーン、名脚本。

本放送中の『らんまん』もおもしろく観ているのだけど、ここのところ、これがアカハラというものかーという流れが辛い…優秀な人が日本では希望が持てず外国流出という現代の状況を反映しているのかもしれないけど。

イヤな役だけど田邊教授役の要潤氏は、役柄の幅が広がって評価が上がるのではなかろうか。

(私の中ではいまだに『動物のお医者さん』の二階堂(観てないのにぴったりと思う)、「うどん県の人」のイメージだったので、朝ドラだと『まんぷく』の画家もその延長上だったかなー)

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と、観た映画について書く予定が、朝ドラの話が思いがけず長くなった。

昨日観たのはトム・クルーズ主演

『ミッション・インポッシブル デッドレコニング PART ONE』

酷暑を逃れるためという理由も大きかったためか、涼しい館内に落ち着いたらうっかりうたた寝したりもしてしまったのだが^^; 気づいたらものすごいカーチェイスが始まっており、一気に目が釘付け。

いやー、メジャーな洋画をあまり観ていない者の感想でお恥ずかしいですが、黄色いフィアットが石畳を走り回る場面では『ルパン三世 カリオストロの城』を思い出し、「アニメみたいな動きを実写でやっている!」ことに驚いたり。爆走する列車の上での格闘は『鬼滅の刃 無限列車編』を思い出したり。(そういう設定自体は他の映画でもあると思うけど…)アニメの刷り込みって怖い…

が、この映画のすごさは「アニメみたいな場面なのに、本当の人間が演じていて実際ある景色」なところ。

いやもちろん、私にはよく分からない撮影技術が画面上に施されているのだろうけれども。

コンピュータでつくった限りなく本物に近いようにみえるもの、よりも、実際に地球上にある本当のもの、のほうが圧倒的に感動する。好みによると思うけど私は。(だからSFやファンタジー系の映画は苦手なのかも…)

とにかく、今回割引なしの正規料金で観たのだけど、全然もったいなくなかった。いろんな意味で豪華絢爛、すごく贅沢な気持ちになった。

『ミッション・インポッシブル』のシリーズ、全然観ていなかったので、分かっていないこともあるけど、これ1本の初見でも大丈夫だった。冒頭トム・クルーズも言っていたが、これは断然映画館で観るべき映画だし、PART TWO を観るためにも、長さに躊躇せず観ておいてよかった。

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さかのぼって28日に観たのは 

『コンパートメント No.6』

主人公がモスクワ留学中のフィンランド人ということで、学習ロシア語っぽい感じもあり、旅行で使われるロシア語とか、ちょっと私も聞き取れているかも?と嬉しかった。

そもそも、ロシアの夜行列車の個室は男女同室になることもあるのかー、乗務員やホテルの人の対応が、いかにもロシアあるあるという感じで(実際は知らないけど)おもしろかった。

観ながらなぜか「若さ」ということも思った。主人公と同調して旅気分だったが、もはや私は極寒には耐えられないような。気候だけでなく、過ぎてしまえば懐かしい、旅にまつわるトラブルのあれこれも、乗り越えられるのは「若さ」ゆえ…かも…などと。映画内の時代が携帯電話がまだない90年代という設定だったためもあるかも。

フィンランドとロシアが「近い」というのも、ほんとにごく最近知ったことだった。

いつかロシアには行ってみたいけど、もうこの映画のような感じで旅行ができることはないんだろうなと思う。旅行はできても気持ちが違うような…

(そういえば列車同室のロシア人リョーハの台詞に、ああ一般的なロシア人はやっぱり「偉大な国ロシア」という気持ちがあるんだろうなーと思った)