

透明「や、八巻先輩


は、犯罪じゃ~


八巻「ええええ~~~っ



透明「い、いま気づいたんですか~っ



八巻「だ、だって


トイレ行くから見ててくれって

透明「だ、だからって、こんなところまで
連れてきちゃダメでしょ~~~う


八巻「い、いや




その後、10分経っても20分経っても
その人戻ってこなくって


近くの女性にトイレの中を探して
もらったんだけど、誰もいないって言うし、
こういう場合、どうすれば良いのか
わからなくて・・・つい

透明「・・・つい・・・連れて来ちゃった・・・


八巻「そうそう

透明「(ま、巻き込まれた・・・。)」
八巻「どうしよう

透明「・・・・・・・

私は、八巻先輩の後ろにいる男の子に
話しかける・・・。
透明「こんにちは



海斗「みず・の・・・かい・と・・・。」
透明「そっか~


海斗くん、自分のお家の住所か電話番号って
わかるかな

海斗「・・・・・フルフル

透明「


八巻「ええっ



透明「せ、先輩


冷蔵庫にお茶ありますから

八巻「おおっ


透明「海斗くんも何か飲む

海斗「・・・・コクリッ・・・。」
透明「ささっ

中に入って座って座って

私は、海斗くんを部屋の中へ入れ冷蔵庫から
ジュースを取り出し海斗くんに渡した・・・。
・・・う~ん・・・こりゃ~間違いなく
故意に母親においていかれた感じだな~

・・・それに・・・その事を海斗くん自身が
理解している・・・かわいそうに

だけど・・・どういうわけか

家に帰りたくない気持ちが見え隠れしている・・・。
・・・さて・・・どうするか

透明「八巻先輩


八巻「う、うん


透明「ちょっと、海斗くんを見ててもらえますか

八巻「お、お前もばっくれるつもりか~



透明「アホなこといいなさんな

大体、ここ誰の事務所だと思ってるんですか


八巻「あっ




透明「ちょっと、海斗くんの聞こえないところで
電話してきます

いるので・・・。」
八巻「わ、わかった



お、俺、子供苦手なんだよ

透明「は~ぁ


私は、事務所を出て携帯電話で電話をかける

「プルルルルルッ・・・プルルルルルッ
ガチャ



透明「あっ



加瀬「あら



透明「じ、実は・・・。」
この状況で確実に一番頼れる人

私は、良清園の加瀬さんに相談するため
電話をかけ事情を話すことにした

続く・・・。
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