

透明「海斗くんがどうしたんですか

津上「じ、実は・・・先週・・・
自殺未遂をして・・・

透明「えっ


津上「は、はい・・・その時は、透明さんに
心配かけないように、私達スタッフで
海斗くんのフォローをしていたのですが、
3日前から口も聞かず、食事も取らなく
なってしまって・・・。」
透明「(津上さん、海斗くんに口止めされて
いたんだな・・・。)
わかりました

そちらに向かいますね

津上「す、すみません

気持ちが変わってくれたらと想って・・・。」
透明「大丈夫ですよ

津上さんに呼ばれたことは、海斗くんに
言いませんから

津上「


その後、私は仕事を終え、急ぎ海斗くんの元へ
車を走らせた・・・



透明「さ~て、着いた~




ここも、久しぶりだな~

施設に着いた私を津上さんが、出迎えてくれる

津上 真澄(つがみ ますみ)さん

彼女は、私より1つ年下で2年前に施設長として
赴任してきた方です

若いのに施設長を任せられるあたりは、かなり
仕事が出来る人だと言うことがわかる

しかし、こういう施設ではなかなか難しいことも
多いようで、赴任当時は子供たちが慣れてくれず
大変だったようだ・・・。
津上「透明さん



透明「大丈夫ですよ

それより、海斗くんは

津上「今、部屋に閉じこもっていて・・・。」
透明「なるほど


ちょっと、行ってきますね

私は、施設の2階にある海斗くんの部屋に立つ

「トントン

透明「お~い


海斗「

透明「透明が遊びに来たぞ~

「ガチャッ

海斗「と、透明兄ちゃん


海斗くんは、見るからに精気が無く
少し痩せたように見えた・・・。
透明「なんだよ~


海斗「だ、だって

透明「んっ


海斗「えっ


もしかして


透明「はぁ~


海斗「あれっ


透明「そうだよ


海斗「い、いや


透明「お前・・・何か隠してないか

海斗「そ、そんなことないよ

透明「ほ~ん~と~う~か~っ

その慌て振り


海斗「そんなことないってば

透明「あはははははっ


あんまり施設のみんなを困らせるなよ

私は海斗くんの頭を撫でながら、
彼の頭の中のモヤモヤを笑い飛ばす

海斗くんも、少し楽になった顔をしている

でも・・・今、視た感じって

続く・・・。
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